社会問題を描く演劇「眠っているウサギ」
一般社団法人劇団コーロが手掛ける演劇「眠っているウサギ」は、2026年3月29日に岐阜県瑞穂市で上演される予定です。この作品は、高校生によるホームレス殺人事件を題材にしており、社会問題の風化防止と人間の尊厳の問い直しを目的としています。
この演劇の制作に際し、劇団コーロはクラウドファンディングを開始しました。これは、岐阜市のホームレス支援グループからの要望に応じたものであり、同事件があった岐阜県での公演を通じて事件の記憶を風化させない意義が強調されています。公演はココロかさなるCCNセンター・サンシャインホールで行われ、観客の皆様にとっても重要な時間となることでしょう。
タイトルの「眠っているウサギ」は、イソップ物語のウサギをモチーフにしています。このウサギは、本当に怠けていたのか、それとも何らかの事情があったのかという問いを提起します。この作品は、現代社会が経済効率を重視するなかで「人間の尊厳とは何か」を考えさせられる内容となっています。
2019年12月に初演されたこの作品は、全国各地で好評を博しており、2023年度には「こども家庭庁こども家庭審議会推薦児童福祉文化」に選ばれるなど、社会的な評価も得てきました。公演後には、作者や演出家、さらにはホームレス支援者によるアフタートークも予定されており、観客がホームレス問題や人間の尊厳について深く考える機会を提供します。
「私たちが演じることで、演劇の持つ力を実感したい」と語る劇団の代表、澳利子。過去の公演では観客からの「考えさせられた」「人への見方が変わった」といった反響も多く寄せられ、若い世代が他者への共感や思いやりの大切さを学ぶ場となっています。
今回のクラウドファンディングでは、100万円を目標に資金を募ります。集まった資金は、出演者やスタッフの宿泊・交通費、会場費、広報費用に充てられる予定です。支援者にはお礼のメールや公演当日のパンフレットへの名前掲載、公演チケットが提供される特典が用意されています。
一般社団法人劇団コーロは、演劇を通じて社会にメッセージを届けることを目指しており、「私たちだけでは実現困難なこの公演を、皆様のお力をお借りして成功させたい」と意気込みを見せています。演劇の力で、より多くの人々に人間の尊厳について考える機会を提供できることを期待しているのです。
団体概要
- - 名称: 一般社団法人劇団コーロ
- - 設立: 2011年12月
- - 所在地: 大阪府大阪市東住吉区中野
- - 代表者: 澳 利子
- - 理念: 「現代を的確に捉え、未来を語る糧となる演劇を創造する」
- - 活動内容: 公演活動、芝居の基礎実践指導、ワークショップ講師の派遣
- - 公式サイト: 劇団コーロ公式
- - SNS: Facebook、Twitter