NTT西日本の新しいサイバーセキュリティ施策
近年、サイバー攻撃の巧妙化が進み、多くの自治体や企業がセキュリティ対策の重要性を痛感しています。特に日本国内では、必要なサイバーセキュリティ専門人材が不足しているため、効果的な対策を講じることが困難な状況です。このような背景を受けて、NTT西日本グループは2025年5月より新たな取り組み「Cybersecurity Primary Care」を開始することを発表しました。
Cybersecurity Primary Careの目的と背景
「Cybersecurity Primary Care」は、医療のプライマリーケアの考え方を活用して、サイバーセキュリティを日常的な健康管理の一環として捉えています。この取り組みの狙いは、サイバーセキュリティ対策を特別なものではなく、一般の人々が気軽に相談できる身近なサポートとして位置づけることです。
これまでNTT西日本グループは、自動車関連のサイバーセキュリティガイドラインへの対応や教育委員会向けのセキュリティポリシーに対するサービスを提供していました。しかし、地域社会全体のセキュリティを高めるために、より包括的で持続可能な支援が求められるようになりました。そこで、今度の取り組みを通じて地域の皆様と共に、セキュリティの健康を維持・向上させることを目指します。
Cybersecurity Primary Careのサービス内容
1. セキュリティのかかりつけ医
NTT西日本グループは、地域の企業や団体に対して「セキュリティのかかりつけ医」として寄り添い、予防策から事故発生後の復旧まで一貫したサポートを提供します。具体的には、セキュリティ相談窓口、セキュリティ診断サービス、攻撃対象管理(ASM)やセキュリティ運用センター(SOC)など、様々なサービスを展開しています。
2. 健康管理の重要性
この取り組みでは、セキュリティ状態の診断サービスを提供し、企業や団体は自らのリスクを可視化することができます。また、セキュリティ健康状態を定期的にチェックし、必要に応じた対策を講じることで、リスクの軽減に努めます。
3. 24時間体制の監視
サイバー攻撃はいつ、どこで発生するかわかりません。そのため、NTT西日本グループは24時間体制でシステムを監視し、脅威を早期に検知し、迅速な対応が可能です。
4. 未来のサービス計画
2025年10月からは段階的に新サービスの提供や既存サービスの拡充を行う予定で、地域特有のセキュリティニーズに応じた多様なサービスニーズに応えられる体制を整えています。具体的には、健康管理、予防、防御、検知、復旧の5つのステージに分かれたセキュリティサービスを展開し、包括的な支援を行います。
今後の展望
NTT西日本グループは、地域社会のセキュリティレベルを向上させ、持続可能な社会の実現を目指して、引き続き取り組みを続けます。この新しい「Cybersecurity Primary Care」が、皆様の安心と安全な未来を実現する一助となることを願っています。
お問い合わせ
本取り組みに関する詳細やお問い合わせは、NTTビジネスソリューションズ株式会社のバリューデザイン部門まで。メールでのお問い合わせも受け付けています。問い合わせの際は、掲載されたメールアドレスを正確にお確かめのうえ、お間違いのないようお願いします。