2D図面自動見積りAI「SellBOT」の解説
2022年6月に登場した「SellBOT」は、産学連携を基に開発された新しい見積もりツールです。特に金属加工業界を中心とした多様な業種に対応しており、見積もりから受発注までの一連の流れを効率化する機能を持っています。このツールを利用することで、業務プロセスのスピードと正確性が向上し、企業の生産性向上につながります。
「SellBOT」の4つの特徴
「SellBOT」はいくつかの特長があり、どんな業界でも利用しやすく設計されています。
1.
サイズと数量の入力だけで自動見積り
ユーザーはサイズと数量を入力するだけで、AIが2D図面をもとに見積りを自動で出します。この機能により、見積もり作業にかかる時間を大幅に短縮できます。
2.
一元管理できるEDI機能
顧客からの見積り依頼、見積り回答、受注、材料発注の情報を一元管理可能です。この機能により、情報の非効率な管理を解消し、業務の円滑化を図ります。
3.
営業課題の「見える化」
受注情報や見積り情報を分析することで、営業の課題を可視化できます。これにより、持続的な業務改善が実現可能です。
4.
材料費の自動算出
「SellBOT」は白銅株式会社の「白銅ネットサービス」と連携し、材料費の算出が可能です。受注後には発注もスムーズに行えます。
背景と誕生の理由
「SellBOT」は、株式会社プラポートが母体として設立され、少量多品種の部品加工を手掛ける中で生じた諸問題を解決するために開発されました。見積りに時間がかかり、営業担当者の負担が増大していたため、自動化を目指し、AIプロジェクトが始動されたのです。
その結果、珍しい自動見積りを実現することに成功しました。
利用シーン
このツールは金属加工業を中心に、多様な業種に適した機能を備えています。見積もりの遅延、ばらつき、受発注のミス、人手不足などの課題を軽減し、安心して業務を行うためのサポートを提供します。
実際の流れとしては、まず顧客が2D図面をアップロード。その後、加工会社が外寸と数量を入力し、AIが見積りを行います。見積もり回答後、顧客への確認を経て、最終的な受注につなげていきます。
展示会への出展
「SellBOT」は大規模展示会「第34回 日本ものづくりワールドものづくりAI/IoT展」に出展されます。この場で実際の体験ができるため、興味を持つ方はぜひ足を運んでみてください。
日程: 2022年6月22日(水)~24日(金)
会場: 東京ビッグサイト
詳細情報は
公式サイトをご覧ください。
株式会社REVOXについて
株式会社REVOXは、製造業向けのシステム開発を手がける企業であり、AIを活用した運用支援を行っています。この新たな自動見積もりツールは、将来的に中小製造業の生産性を向上させることを目指しています。企業の効率化や業績改善に貢献し、雇用形態にも変革をもたらすことでしょう。自動化の波は今後ますます広がりを見せ、それに伴って業界全体が変革されることが期待されます。
「SellBOT」はその先駆けとなる存在として、多くの企業に新しい価値を提供してくれるでしょう。