大和財託株式会社の業務改善への挑戦
大和財託株式会社は、東京都渋谷区と大阪府大阪市に拠点を置く総合不動産会社です。企業理念として、「資産価値共創業」を掲げる同社は、顧客利益、取引先利益、自社利益の循環を通じて新たな価値を生み出すことを目指しています。しかし、事業の成長に伴い、業務量が急増し、少人数での効率的な対応が課題となっていました。
すでに複数のSaaSツールを導入していたものの、それぞれの効果が限定的であり、組織全体における効率化には限界を感じていたのです。このような背景を受け、大和財託は生成AIを活用することに決定しました。
志向する未来と目標
新年度に向けて、大和財託は「生成AIによる業務コスト30%削減」を全社目標に掲げることにしました。この戦略の一環として、Microsoft 365 Copilotを導入し、全社的な業務改善を推進するプロジェクトを立ち上げました。
Microsoft 365 Copilotの選定
製品選定においては、既存のMicrosoft 365環境との統一感が重要なポイントでした。エンタープライズレベルでのガバナンスも評価され、最終的にMicrosoft 365 Copilotが選ばれました。ソフトクリエイトが伴走支援を行い、段階的な検証を経て全社展開が進められました。
トライアルとワークショップの実施
2025年には、DX推進部門と経営陣の約10名でトライアルが開始され、管理者向けのプレミアムワークショップが実施されました。ここでは、実務におけるCopilotの使い方を習得。その後、全社員にアカウントが一斉付与され、社長を含む240名が参加するハイブリッド形式のプライベートワークショップが開催されました。
これを機に、全社の朝会ではCopilotの活用ノウハウが共有され、社員同士が事例を交換し合う文化が根付いていきました。
成果と今後の展望
Copilotを利用することで、特に管理物件の入居審査において、膨大な情報の集約作業が劇的に効率化されました。その結果、担当者は価値の高い業務に専念できる環境が整いました。また、新入社員もTeamsの履歴を自然言語で検索し、過去の議論を把握することができる機能を活用し、高いメリットを実感しています。
今後の展望としては、業務コスト削減の目標を引き続き追求し、Copilot Studioを活用したAIエージェントの導入により、さらなる業務の自動化を目指します。
ソフトクリエイトのワークショップについて
ソフトクリエイトはCopilotの活用を定着させるために、対象者ごとに異なるワークショップを提供しています。管理者向けのプレミアムワークショップでは、実際に手を動かしながらCopilotを体験し、課題の把握と展開イメージの具体化が行われます。一方、全社員向けのプライベートワークショップでは、企業特有の状況に合わせたカスタマイズが施され、より実践的な内容が提供されます。
まとめ
大和財託株式会社の取り組みは、生成AIの利活用によって業務効率を大幅に改善することができた好例です。今後もAIとデジタルトランスフォーメーションを推進し、業務コストの削減を実現し続ける彼らの動向に注目が集まります。