アトピヨがSDGsジャパンスカラシップ岩佐賞を受賞
日本最大級のアトピー患者向けアプリ「アトピヨ」が、2024年9月30日に発表された第5回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞の医療部門で受賞しました。この賞は、公益財団法人岩佐教育文化財団によって主催され、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に関連する活動を支援することを目的としています。
アトピヨ合同会社(千葉県市川市、代表:赤穂 亮太郎)が開発した「アトピヨ」は、646件の応募の中から専門家や財団理事会の厳正な選考を経て、この栄誉を手にしました。受賞にあたって、アトピヨの特徴や今後の展望について、代表の赤穂氏が述べています。
アトピヨの画期的なアプローチ
アトピヨは、アトピーに悩む患者の早期回復を目指し、ただ文字を入力するだけでなく、画像を投稿することで特有の皮膚症状やかゆみ、スキンケアを記録・共有できる日本初のアプリです。このアプリは、元アトピー患者である赤穂氏が自ら開発しました。2018年にリリースされて以来、その革新的なアプローチが評価され、数々の賞を受賞してきました。
アトピヨは、これまでに医療分野で数々の受賞歴を誇り、2024年10月現在では27,000ダウンロードを達成し、60,000枚もの投稿画像が集まっています。ユーザーからの評価も高く、App StoreやGoogle Playでは5段階評価の4.5を記録しています。
全国から米国へ、アトピヨの未来
赤穂氏は受賞コメントの中で、日本には約125万人のアトピー患者がいることを指摘し、国内でのサービス展開の重要性を強調しています。また、彼はアトピヨを米国にも広げる計画を立てており、3,100万人のアトピー患者を持つこの国でのサービス開始を予定しています。アトピヨは、製薬会社や医療機関と連携し、患者支援のさらなる向上を図るとともに、調査や研究、製品開発、疾患啓発にも取り組んでいくとしています。
SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞とは
この賞は、資金の必要な団体や厳しい環境のもとで活動している個人を支援し、持続可能な社会を作ることを目的としたものです。今回は医療、教育、環境など8つの部門から646件が応募され、最終的に30の受賞者が選ばれました。これにより、様々な分野での活動が認められ、連携の輪が広がることが期待されています。
アトピヨに期待される未来
アトピヨ合同会社の今後の取り組みには大きな期待が寄せられています。赤穂氏は、今後もアトピー分野における研究や製品の開発に貢献することを強調し、SDGsの理念に基づいて持続可能な社会の実現を目指す姿勢を明らかにしています。新たな挑戦がアトピー患者にどのような影響を及ぼすのか、私たちも注目していきたいところです。