最新ヘイズ調査:日本のHRディレクターの進化
最近、ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンによる調査が発表されました。このレポートは、日本を含むアジア5か国・地域のHRリーダー271名へのインタビューをもとに、HRディレクターの役割やスキル、今後のキャリア形成について詳しく解説しています。調査から見えてきたのは、HRディレクターが組織変革の推進者として進化し、ただの人事管理者でなくなってきているということです。
組織変革の設計と管理
このレポートによると、44%のアジアのHRディレクター、そして31%の日本のHRディレクターが、今後5年間で「組織変革の設計・管理」が重要な役割になると回答しています。これは、HR部門が従来の定型業務から、戦略的役割へと大きなシフトを遂げていることを示しています。組織全体の影響を考慮した施策が求められており、引いては企業の成長にも繋がるのです。
必須スキルは関係構築
日本のHRディレクターが成功するためには、ステークホルダーとの関係構築が不可欠であるとの結果も明らかになりました。なんと40%の日本のHRディレクターがこのスキルを最重要と見なしています。これに対し、次世代のHRディレクターに求める資質として、36%が同様のスキルを重視しています。この傾向は、HR部門が内部の人材だけでなく、外部との関係も強化する必要性を物語っています。
課題と対策
しかしながら、日本におけるHRディレクターが直面する最も大きな課題は「組織政治」であり、これを挙げたのは43%に上りました。また、キャリア成長の機会が不足していると感じているものも19%いることが報告されています。これに対抗するために、多くのHRディレクターが業界動向や法改正の情報収集に注力する姿勢が強まっています。特に、ネットワーキングイベントへの参加やLinkedInなどのデジタルプラットフォームの活用が重要視されています。
日本の特殊なリーダーシップ
日本のHRディレクターは、組織文化に深く根ざした「関係重視」の姿勢を再確認しています。調査では、適応力の重要性も高く評価され、40%がこのスキルを重視しています。対して「ビジネス視点」を持つ割合は28%と低く、これはアジア全体に対して見劣りする数字です。市場が変革を求める中で、迅速に適応する能力がますます求められています。
まとめ
ヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクター、グラント・トレンズ氏は、日本のHRリーダーが伝統と変革の狭間で難しい舵取りを行っていると述べています。信頼による関係構築は、組織の一体感を生む要素であり、それが最終的には有意義な変革へと繋がるとしています。特に、HRディレクターを目指す方へのアドバイスとしては、早期に強固な関係構築スキルを習得することが成功への鍵であると伝えています。
レポート「HRデイレクターのDNAを解き明かす」は、ヘイズの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。