米価格の高騰と主食系商品の伸長
2025年1月、株式会社True Dataが発表した最新の統計データによると、米の価格上昇が影響し、主食系商品における売上が顕著に増加していることが明らかになりました。特に、食品スーパーマーケットやドラッグストアにおいて、米の売上金額は前年同月比で58.4%、54.6%増加しましたが、売上個数は微減しています。
米の消費動向
米の売上金額が増加した一方で、売上個数は食品スーパーマーケットで2.8%、ドラッグストアで2.0%減少しました。これは、続く価格上昇が消費者の購買行動に影響を与えている証拠です。米の価格は、特に夏以降、大きな上昇幅を見せており、今後も政府の備蓄米放出が消費動向にどのように影響するか注目されています。
主食系商品の代替需要
米の価格が高騰する中で、代替となる主食系商品の需要が高まっています。食品スーパーマーケットでは、「包装餅」の売上が前年同月比で9.4%、スパゲッティが8.7%、冷凍ピザ・グラタン類が8.2%増加しました。これにより、米の代替食品としての評価が上がっています。
乾燥によるのどケア商品の売上増
また、1月は全般に降水量が平年より少なかったため、空気が乾燥し、のどをケアする商品の売上も増加しました。ドラッグストアでは「鎮咳去たん薬」の売上が前年同月比で33.3%増加、売上個数も23.6%増加しました。さらに、キャンディやキャラメルなどの甘味食品も、売上金額が前年同月比で10.9%増加しました。
健康志向が影響する商品群
気温の低下や乾燥が体調に与える影響を懸念して、免疫ケアを強調した商品が人気を集めています。食品スーパーマーケットでは、乳酸飲料の売上が17.8%、蜂蜜は16.7%、ココアは14.7%増加しています。ドラッグストアでも乳酸飲料の売上が16.8%の伸びを見せています。これにより、消費者の健康志向が強まっていることがうかがえます。
まとめ
2025年1月の消費動向から、米の価格高騰が主食系商品の需要に大きな影響を及ぼしていることが分かります。代替商品の需要が増し、乾燥した気候も影響を与えている様子が顕著です。これらの動向は、今後の食品市場にも大きく関わることでしょう。今後の米の価格や消費動向を注視する必要があります。