兼松とすかいらーくが実現した国産米の供給と環境価値
兼松株式会社と株式会社すかいらーくホールディングスが手を組み、国産米とその生産過程で生まれる環境価値をセットで供給する取り組みを成功させました。このプロジェクトは、持続可能な農業と、サプライチェーン上での環境負荷削減を目的としたもので、多くの関係者が協力し合っています。
持続可能な国産米を支える多様な連携関係
この共同プロジェクトには、コメの流通を担うライズみちのく販売株式会社、米の生産者である花巻マイブランド研究会や農事組合法人きずな、環境価値の創出を行うGreen Carbon株式会社も参画しています。このような多様な企業の連携によって、持続可能な国産米の供給体制を構築しました。
具体的には、花巻の水田で行った中干し期間の延長を通して温室効果ガス(GHG)の排出量を削減し、その結果得られたカーボン・クレジットをGreen Carbonが管理しています。これにより、すかいらーくは環境価値を追求しつつ、安定して国産米を調達するという意義を持っているのです。
カーボンインセットの概念を導入
この取り組みは「カーボンインセット」という新たなコンセプトに基づいています。これにより、国産米のサプライチェーン内で削減した温室効果ガスの排出を同じ流れの中で吸収する形を取ります。これにより、すかいらーくをはじめとした関連企業のスコープ3排出量削減を助けることができるようになっています。
安全・安心な米の提供に向けた継続的な努力
兼松は長年にわたる米の取り扱いにおいて、すかいらーくやライズみちのくとともに「顔が見える」安定供給体制を築いてきました。これにより、利用者に対して安全で安心な国産米を提供できるよう努めています。
今後も、兼松とGreen Carbonは共同で水田のメタン削減技術を進め、その手法で生産される環境配慮米の普及を目指していくことを示しています。2024年5月には、両社の連携をさらに強化した協定書も締結する予定で、「持続可能な食料サプライチェーン」構築に向けた取り組みが加速します。
信頼を基盤にしたさらなる展開
この新しい供給体制は、全ての関係者が強固な信頼関係を持って取り組むことで実現しました。今後、兼松、すかいらーく、ライズみちのく、Green Carbon、及び生産者たちは、この関係を深めながら、持続可能な国産米の生産・調達体系をさらに構築・拡大していくことを目指しています。気候変動対策や生物多様性の保全を含む新しいパートナーシップの形成も進めていきます。
これに続く新たな挑戦として、他の事業者との連携も視野に入れ、サプライチェーン全体での環境価値創出に寄与していく方針です。私たちの未来のために、兼松とすかいらーくは引き続き環境に配慮した事業を展開していきます。