古橋織布有限会社が2025年12月6日(土)、静岡県浜松市の本社ショールームと工場で「感謝祭」を開催します。このイベントでは、製品の受注会や新作の先行販売、工場見学を行い、同社のものづくりへの情熱と技術を来場者に伝えることを目的としています。
古橋織布は、まもなく100年になる織物の専門企業です。主にコットンなどの天然素材を使用し、世界中でも珍しいシャトル織機を駆使した高品質な布の製造を行ってきました。ゆっくりと時間をかけて織られる生地は、その風合いや触り心地が特徴で、国内外の高級ブランドにも使われています。
しかし、現在織物業界では深刻な問題が発生しています。各工程での担い手の高齢化や廃業が進んでおり、本格式な日本製の製品は極めて少なく、約1.8%しか流通していないといわれています。高品質ながら一般消費者には知られにくいこの日本製の繊維の現状を、古橋織布は自社製品を通じて伝える活動を行っています。
感謝祭では、職人が普段着用している「ウィーバーパンツ職人ver.」の受注会を行い、新作「オーバーシャツ」の先行販売も実施予定。また、シャトル織機が動く工場見学ツアーも行い、普段は公開されていない工場内を探索できる貴重な機会となっています。
開催概要
- - 日時:2025年12月6日(土)9:00〜16:45
- - 会場:古橋織布(静岡県浜松市中央区雄踏町山崎3597)
- - アクセス:浜松駅からバスで約40分、舞阪駅からタクシーで約8分
- - 参加方法:事前予約制(オンラインショップにてチケット購入)
- - 参加費:500円
主なコンテンツ
1.
ウィーバーパンツ職人ver. 受注会
- ヤノモデリストオフィスの矢野弘子氏と共同開発した特別仕様のパンツを受注。カラーは5色で、サイズも3種類から選べます。1名あたり12本の限定販売で、価格は39,600円(税込)。お届け予定は2026年3月下旬。
2.
新作・定番商品の先行販売
- ユニセックスの新作「オーバーシャツ」と、人気の新色ネイビーの「ウィーバーパンツ」など、定番商品の展示・販売も予定されています。
3.
織布工場の見学ツアー
- 近代遺産としても評価されている「のこぎり屋根」の工場で、希少なシャトル織機が稼働する様子を見学できます。スタッフによるガイドや、生地修整の体験コーナーも用意。
選べる3つのコース
- - A:受注会コース(所要時間 75分)
- - B:お買い物コース(所要時間 75分)
- - C:見学コース(所要時間 45分)
入場には事前予約が必要で、その他の注意事項も含め、詳細は公式サイトで確認できます。古橋織布の取り組みや製品開発の裏側を知る貴重な機会ですので、ぜひ足を運んで、織物の世界に触れてみてください。
【お問い合わせ】
古橋織布有限会社
代表取締役:古橋佳織理
所在地:〒431-0101 静岡県浜松市中央区雄踏町山崎3597
公式サイト:
古橋織布