週刊ダイヤモンド 大幅リニューアル
日本のビジネスシーンを牽引してきた『週刊ダイヤモンド』が、創刊111周年を迎え、30年ぶりに大幅なリニューアルを行うことが決定しました。2025年4月7日から、これまでの市販販売を終了し、定期購読を前提としたサブスクリプションモデルに移行します。
元々は1913年に東京都八丁堀で創刊されたこの雑誌は、創刊以来111年間、日本経済と企業の活動を見守り続けてきました。編集方針も刷新され、その中核には「3大迫る」と呼ばれる新たな理念が掲げられています。これは、データを活用した深掘り分析や権力にとらわれない報道、業界の最深部に迫る取材を通じて、読む人に真の価値を提供する狙いです。
リニューアルの背景
出版業界全体がデジタル化の進展に伴い、従来のビジネスモデルを見直す流れにあります。この変革期において、週刊ダイヤモンドも自らのスタイルを進化させたのです。2019年には、経済メディアの先駆けとしてデジタルサブスクリプションサービス「ダイヤモンド・プレミアム」をスタートさせ、4.5万人の有料会員を獲得するなど、デジタルシフトに成功しています。
このたび発表された新しい「Diamond WEEKLY」は、雑誌とデジタルの両方での知識を深め付加価値を提供することを目指しています。これにより、企業・産業系のコンテンツを強化することが可能になるのです。
編集方針「3大迫る」
1. データで迫る
データに基づいた独自の視点や分析を提供し、読者に新たな気付きを促します。
2. 忖度なしで迫る
権力や慣習に縛られず、率直な報道と情報提供を実現します。
3. 企業・産業の最深部に迫る
ニュースの核心に迫り、深い内容を掘り下げて検証することを目指します。
長い歴史を持つ『週刊ダイヤモンド』は、これまでの「ビジネスと投資に役立つ」という原点を大切にしつつ、未来を見据えた情報を届ける姿勢を崩しません。特に、ビジネスパーソンや意思決定層に向けた、クオリティの高い深掘り情報を今後も提供し続けることを約束しています。
編集長の浅島亮子について
新たに編集長に就任した浅島亮子氏は、ビジネス誌『週刊ダイヤモンド』だけでなく、デジタルメディア『ダイヤモンド・オンライン』の両方を統括する役割を担っています。彼女は早稲田大学で講師も務め、経済記者として多様な業界の取材を行ってきた経験豊富なジャーナリストです。また、製造業等の多岐にわたる分野をカバーし、様々な視点から情報を提供してきた実績をもっています。
新たな購読モデルへの移行と未来
このリニューアルは単に形式を変えるだけでなく、より価値ある情報を届けるための壮大なステップです。定期購読の開始に伴い、多くの読者が新たな形でのビジネス情報を享受することが期待されます。詳しい購読方法については、公式ウェブサイトを通じて案内しています。これからの『週刊ダイヤモンド』の展開に期待が高まります。