日経225企業のWebアクセシビリティ調査結果
株式会社STYZが運営するインクルーシブデザインスタジオCULUMUは、2024年4月1日より障害のある人々への合理的配慮を義務化する方針に伴い、日経225企業のWebアクセシビリティ対応状況についての調査を実施し、その結果を公開しました。この調査は、2024年8月26日から9月20日の期間に行われました。
調査の目的と背景
近年、デジタル技術の発展により、ウェブサイトを通じたサービスが生活の中でますます重要となっています。特に、障害者に対する合理的配慮が法律として求められるようになった背景から、企業はWebアクセシビリティの向上が不可欠となっています。この調査を通じて、多くの企業が自社の取り組み状況を見直す機会を提供しました。
調査結果概要
調査の結果、全体として約4割の企業がWebアクセシビリティに対する何らかの方針を持っているということが分かりました。しかし、特に「素材」や「消費」業種ではアクセシビリティ対応が不足しており、改善の必要性を強く感じさせる結果となっていました。試験結果においても、等級AAに準拠している企業は少数であり、さらなる向上が求められます。
業種別の対応状況
具体的には、「技術」業種に分類される企業の中では、医薬品や電気機器、自動車業界においては46%の企業が何らかの形でアクセシビリティへの取り組みを行っていることが確認されました。一方で、消費者と直接接触する業種では、試験実施率が低く、密接に関わるパートナー企業の分析が急務とされています。
アクセシビリティ導入の重要性
デジタル庁がウェブアクセシビリティ導入のガイドラインを発表するなど、業界を超えた取り組みが進行中です。この動きは、障害者差別解消法が改正され、民間企業にも合理的配慮を義務付ける形となったことからも明らかです。情報をデジタル化し、誰もがアクセス可能な環境を整えることが企業の責任と言えるでしょう。これにより、全ての人が平等に情報にアクセスできる社会が実現されることが期待されます。
オンラインセミナーのご案内
本調査結果についての詳細な解説や企業の事例を紹介するオンラインセミナーが、2024年10月30日に開催されます。このセミナーでは、CULUMUがこれまでに行ってきたアクセシビリティの実践例をもとに、具体的な取り組み方法についてのヒントが得られる内容となっています。参加は無料で、事前予約が必要です。
CULUMUについて
CULUMUは、多様な人々と共にデザインを進めるインクルーシブデザインスタジオです。高齢者や障害者、外国人を含むすべての人に配慮したプロダクトやサービスの開発を目指し、社会のニーズに応じたユーザー中心のアプローチを推進しています。これからも、Webアクセシビリティの重要性を広く伝えるため、企業の支援を続けていく所存です。