未来を守るための意見募集キャンペーンが始動
9月3日、政府が新しいエネルギー基本計画(エネ基案)を公表しました。これに対して「あと4年、未来を守れるのは今」キャンペーンが賛同団体と共に「パブコメに参加しよう!」という取組みをスタートしました。このキャンペーンの狙いは、国民の意見を直接政策に反映させることです。この重要な機会に、ぜひ皆さんも自分の意見を届けてみませんか?
現行のエネルギー基本計画の問題点
発表されたエネ基案には、多くの懸念が示されています。特に、2050年までに再生可能エネルギー100%が可能という研究結果があるにもかかわらず、依然として化石燃料や原発に頼る姿勢が維持されています。具体的には、2030年までに石炭火力を19%温存する方針が打ち出されていますが、この内容はパリ協定の目標に遠く及びません。さらに、使用済み核燃料の処理や廃炉の見通しも立っておらず、将来世代に重い負担を残す危険性があるのです。
緊急性を訴える声
また、最近のIPCCの報告書によれば、今後20年間で世界の平均気温が1.5℃上昇する見込みとのことです。これにより、海面上昇や異常気象の影響が加速され、私たちの生活にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。国連のグテレス事務総長も、この危機的状況に警鐘を鳴らしているのです。
20カ国以上で活動している国際環境NGO「350.org Japan」などは、このような状況を踏まえ、「化石燃料も原発も使わない持続可能なエネルギー政策を」と求めています。この運動は、世代やセクターを超えて広まり、現在では255団体が賛同しています。
あなたの声が未来を変える
「ぱぶコメント」に参加することで、自分の意見が国の政策に影響を与える可能性があります。このキャンペーンは、未来の子どもたちがより良い環境で生活できるよう、エネルギー政策の見直しを促すものです。期間は、2021年10月4日まで。参加方法は、特設サイトからの簡単な手続きで可能です。
特設サイト:
http://ato4nen.com/public-comment/
私たちの未来は私たちの手にかかっています。様々な意見を集めて政策に反映させることが、より良い未来を築く第一歩です。皆さんもぜひご参加ください。未来を守るための声が、今こそ必要です!
350.org Japanの活動について
350.org Japanは、188カ国に広がるグローバルなネットワークとして、地球温暖化対策を求める市民の運動を推進しています。「化石燃料を掘り出さない」「お金の流れを変える」「脱炭素社会の構築」という3つの目標を掲げ、活動を続けています。
詳しい情報は、公式サイトをご覧ください:
https://world.350.org/ja/