家族の絆と共に育む宮崎牛の魅力が詰まった写真集の紹介

家族の絆を感じる『宮崎牛家族』写真集

写真家浅田政志による新しい写真集『宮崎牛家族』が、家族と宮崎牛の温かい関係を映し出しています。この作品は、数ヶ月にわたる取材を経て完成し、愛情豊かな家族の姿が印象的です。

宮崎牛とは

宮崎牛は、長い歴史を持つブランドで、県内で生産された黒毛和種のお肉を指します。生産には繁殖農家と肥育農家が関わり、厳格な条件を満たした牛だけがこの名を冠することができます。それにより、血統や肉質の高さが保証されています。

最近、宮崎牛は全国和牛能力共進会で3大会連続の内閣総理大臣賞を受賞し、国内外で注目を集めています。この評価は、単に肉の味や質が優れているだけでなく、長年の努力と家族の絆によって実現されたものです。

写真集の背景と内容

この写真集は、JA宮崎経済連のプロモーションの一環として、宮崎牛の生産者家族を紹介することを目的として制作されました。写真家の浅田政志氏は、宮崎全域にわたって12の農家と1つの農業高校を訪問し、彼らの日常や牛との関わりを丁寧に撮影しました。そして、各家族の温かい思いや、業界の情熱が写真を通じて伝わります。

家族写真の中には、農家の生産者たちが牛と触れ合い、共に過ごす時間が美しく表現されています。また、牛の出産や日常の光景が収められており、農業のリアルな姿が見えてきます。さらに、表紙の帯には、元柔道家の井上康生氏からのメッセージが添えられており、読む者の心に響く内容となっています。

宮崎牛の復活と未来

宮崎牛は、2010年に発生した口蹄疫の影響を受け、約30万頭の牛が失われるという困難な経験をしました。その際、多くの農家が経営の危機に直面しましたが、『負けるもんか！』という意志を持ちながら、愛情と努力でブランドを復活させました。これこそが、宮崎牛の最大の誇りです。

2012年には再び全国和牛能力共進会での優勝を果たし、2017年には内閣総理大臣賞を3度連続受賞する快挙を遂げました。これは、牛に対する愛情深い取り組みがあってこそ実現された結果です。