脳性まひのマジシャン兼講演家、森裕生氏が「B型就労支援施設TOIRO」とタッグ!
全国各地の小学校などで、障がい者の人権に関する講演活動を行う森裕生氏は、活動開始から10年以上経っても、講演に対する報酬を得ることが難しい現状に直面していました。障がい者に対する「お金を払わなくてもいい」という社会の意識、そして「かわいそう」「暗い」「怖い」といったネガティブなイメージを変えるため、森氏は独自の活動を通して、人々の心を揺さぶることを続けてきました。
そんな森氏と出会ったのは、「B型就労支援施設TOIRO」の施設長・冨田宏樹氏でした。冨田氏は、障がい者の方々が社会で活躍し、経済的な自立を実現できるような社会を目指しており、森氏の活動に共感。二人で障がい者を取り巻く社会の現状を変えたいという強い思いが一致したのです。
TOIROが提供する全面的なサポート
「TOIRO」は、森氏の活動の全面的なバックアップを担い、日常生活の支援、YouTube撮影の補助、取引先との調整など、幅広いサポートを提供しています。これにより、森氏は講演活動に集中できる環境が整い、より多くの人々にメッセージを届けることが可能になりました。
森裕生氏の活動とは?
森裕生氏は、1982年生まれ。出生時にへその緒が首に巻き付いたことで脳性まひを患いました。中学・高校時代にはいじめを受け、自殺を図るなど、辛い経験を積んできました。しかし、自身の経験から「死んではいけない」という強い意志を持ち、障がい者に対する偏見をなくすために、講演活動をスタートさせました。
「人は緊張状態よりもリラックス状態の方が心を開きやすい」という考えから、笑いを交えながら講演を行うスタイルを確立しました。世界で唯一の脳性まひコミカルプロマジシャン「Mr.Handy」として活躍する一方、YouTubeチャンネル「はんでいぎゃっぷちゃんねる」を開設し、さまざまなチャレンジ動画を配信しています。
「TOIRO」とは?
「B型就労継続支援施設TOIRO」は、身体、精神、知的障がいのある方々が、年齢制限なく利用できる施設です。食事の提供や送迎サービス、在宅就労のサポートなど、利用者の方々のニーズに合わせた多様なサービスを提供しています。
「TOIRO」では、おしぼりの点検や折り込み作業、紙袋制作、フラワーシャンデリア制作など、幅広い作業に取り組むことで、利用者の方々が自分の能力を活かし、社会の一員として活躍できる場を提供しています。
冨田宏樹氏と森裕生氏の熱い思い
冨田宏樹氏は、森氏との出会いをきっかけに、障がい者の方々が社会で活躍できる環境作りに力を入れることを決意しました。「TOIRO」で働くスタッフにも、森氏のような存在を目指してほしいと語り、個性を活かした働き方を応援しています。
森裕生氏は、これまで講演を通じて、多くの障がい者の方々に勇気を与えてきました。「障がい者だから」ではなく、「ひととしてお互いに大切にしあおう」というメッセージを発信し、多様性のある社会の実現を目指しています。
未来への展望
森裕生氏と「TOIRO」のタッグは、障がい者と健常者の垣根をなくし、共に生き、共に働く未来への希望を象徴しています。彼らの挑戦は、社会全体に大きな影響を与え、よりインクルーシブな社会の実現へと繋がっていくでしょう。