武蔵野大学 新設のウェルビーイング研究科
武蔵野大学(東京都江東区、学長:西本照真)は、2026年4月に新しい研究科である「ウェルビーイング研究科」を設けることを発表しました。この研究科は、現代社会の様々な課題に対処するための新たな知識と実践力を学生に提供し、社会人でも働きながら学ぶことが可能な柔軟なカリキュラムを展開する予定です。
ウェルビーイング研究科の目的と概要
新しく開設されるウェルビーイング研究科では、世界中の幸福や社会的な健康を理解し、研究することを目的としています。この研究科の研究科長には、ウェルビーイング研究の権威、前野隆司教授が就任予定です。彼のリーダーシップの下で、ウェルビーイングに関する高度な専門知識や思考力、実践力を備えた人材を育成します。
研究科の特長
1.
参加型の教育カリキュラム
様々な科目が「講義+演習」の形態で提供され、学生は実践的かつ体験的な教育を通じてウェルビーイングについて学びます。このカリキュラムは、単なる理論の学習にとどまらず、実生活での適用を目指しています。
2.
フレキシブルな授業形態
社会人学生が多くいることを考慮し、平日夜間および土曜日の授業を主体に構成されます。授業は対面とオンラインのハイブリッド形式で提供され、生徒は都合に合わせて受講形式を選択できます。これにより、仕事と学びの両立が実現します。
3.
リスキリングプログラム
ウェルビーイングの理解を深めるために、科目履修生としてのリスキリングプログラムも設置されます。このプログラムを通じて得られた単位は、正科生として進学した際に認定されるため、スムーズに学位取得を目指すことができます。
ウェルビーイングの重要性
「ウェルビーイング」とは、身体的、精神的、社会的な全ての側面での良好な状態を指します。WHOによっても幸福の一環として定義されており、現代社会においてその重要性はますます高まっています。環境問題、貧困、戦争、パンデミックなど、さまざまな社会課題が取り巻く中で、ウェルビーイングを中心に据えた社会への変革が急務です。
前野教授は、これらの課題に挑むためには、ウェルビーイング専門家の育成と最先端の研究が不可欠だと述べています。研究科を通じて、社会に変革をもたらす意欲ある人材を育成し、積極的に社会課題解決に向けたアプローチを講じていく所存です。
学位と入学定員
ウェルビーイング研究科では、修士課程において「修士(ウェルビーイング)」の学位を授与し、博士後期課程には「博士(ウェルビーイング)」の学位が用意されています。修士課程には20人、博士課程には5人の入学定員が設定されています。
まとめ
2026年4月に新設される武蔵野大学のウェルビーイング研究科は、社会人が学びやすい環境を整え、参加型の教育によってウェルビーイングの専門知識を深める場となります。前野教授を筆頭に、現代の困難に立ち向かうための新たな教育モデルが創出されることが期待されます。これにより、より多くの人々が自分自身の幸福のみならず、社会全体のウェルビーイングに貢献できる次世代のリーダーとして育つことを目指しています。