AIPEXがGoogleの支援プログラムに採択、IP監修業務の未来を切り開く

AIPEXがGoogleの支援プログラムに選ばれた背景

株式会社AIPEXは、キャラクターやその他の知的財産（IP）に関連した監修業務の効率化を目指すAIプラットフォーム「AIPEX」を運営しています。このたび、同社がGoogleのスタートアップ支援プログラム、「Google for Startups Cloud Program」に採択されたことが発表されました。

この選定により、AIPEXはGoogle Cloudの信頼性の高いインフラを活用し、サービスの開発や監修AIモデルのさらなる精度向上を図ります。これによって、日本のIPビジネス全体の成長に寄与することを目指しています。

AIPEXの機能

「AIPEX」は、IPホルダー（版権元）とライセンシー（IP使用者）間のコミュニケーションを効率化し、承認プロセスを自動化するSaaSプラットフォームです。以下にその主な特徴を紹介します。

1. 監修依頼の一元管理

多くの監修依頼がメールやファイルサーバーに散乱している現状を改善するため、AIPEXではこれらの情報を一元管理できる機能を提供しています。進捗状況や過去のやり取りを簡単に把握できるため、タスクの漏れやコミュニケーションロスを防ぐことが可能です。

2. AIによる監修作業の半自動化

提出された制作物は、あらかじめ登録されたキャラクターガイドラインや過去の監修データと自動で照合されます。AIが違反の可能性を指摘することで、担当者は単純なチェック作業から解放され、よりクリエイティブな業務に時間を割けるようになります。

3. 監修品質の均一化

AIPEXは、監修事例を継続的に蓄積し学習することで、担当者間の判断のばらつきを吸収し、標準化を図ります。これにより、担当者の経験に依存せず、常に一定の監修品質が保たれ、IPのブランド価値を守ることができます。

開発の背景

日本のキャラクターIP市場は、アニメやゲーム、漫画などの分野で世界的に人気を博しています。国内市場は約2.7兆円に達し、その成長の根幹を支える「監修」業務はブランド価値を守るために欠かせない存在ですが、多くは煩雑な確認プロセスが占めています。この課題を解決するために、AIPEXは新しい監修の形を提案するプラットフォームとして開発されました。