株式会社エル・ティー・エス(LTS)は、物流分野でのデジタル変革を推進するスタートアップ、アセンド株式会社への出資手続きを完了したことを発表しました。この出資は、物流業界の革新を支援する重要な一歩となります。
アセンドは2020年に設立され、「物流の真価を開き、あらゆる産業を支える」というミッションを掲げています。彼らの提供する運送業特化型クラウドERPシステム「ロジックス」は業務の効率化や経営の高度化を実現するためのツールであり、運送会社と連携を深めています。また、行政機関や業界団体、荷主企業に対してもコンサルティングサービスを提供しており、業界全体の発展に大きく寄与しています。
LTSとアセンドはこの出資を機に、以下のような具体的な施策を進める予定です。まず、物流業界における政府系や大手企業を対象としたコンサルティング案件について共同で提案を行うことが挙げられます。この協力は、両社の強みを生かして、よりきめ細やかなサービスを提供することを目的としています。
次に、両社の人材交流を促進し、LTSの専門的な能力をアセンドを通じて物流業界に活用する取り組みも行います。これにより、より幅広い案件において両社のシナジーが期待されます。
この出資に関して、LTSのVC事業部長である北川朝輝氏は、自社がアセンドの強力なパートナーとなれることを心から喜んでいると述べました。物流業界の課題を解決するために、アセンドの先進的なアプローチとLTSの豊かなコンサルティング経験を掛け合わせることで、業界全体の変革に寄与していきたいと語っています。
一方、アセンドの代表である日下瑞貴氏は、LTSの出資決定に感謝し、自社の使命がシステム開発にとどまらないことを強調しました。物流が企業活動において重要な役割を果たす中で、システムだけではなく、高度なコンサルティングが必要とされることを理解しているからこそ、LTSとの協力が不可欠だと示しています。
今回の出資を契機に、アセンドは物流業向けのサービス展開を拡大し、切実な課題への対応力を高めていく所存です。LTSは事業創造とスタートアップ支援の両輪を持つ強みを生かし、これからの物流業界の変革に寄与することを目指しています。
LTS Value Creation事業部は、顧客企業の事業構想や戦略策定を支援する役割を果たしており、大手企業との提携や新規事業の立ち上げを通じて、多様なプロジェクトに取り組んできました。今後もアセンドとの関係を深めながら、物流業界の発展へ寄与する様々な施策を展開していくことでしょう。全体として、この連携は日本の物流業界における新たな風を吹き込むことが期待されます。