設備・装置産業の未来: 2025年の総括と2026年の展望
近年、設備・装置産業は原材料費や人件費、エネルギー価格の高騰に直面し、現場の非効率性が浮き彫りとなっています。経済産業省が発表した「ものづくり白書2025」によれば、製造業において競争力を維持するためには業務の標準化とデジタル化が必須のテーマになるとされています。特に2026年以降はこれらの施策が成長の鍵を握ることが予測されています。
現状と課題
現在、日本の製造業は国内経済の中でGDPの約20%を占める重要な基盤ですが、就業者数の減少や高齢化が進行中です。加えて、製造業の人手不足が深刻化しているため、自動化や省人化への投資が活発になっています。国内の設備投資は依然として堅調で、特にソフトウェアやデータの連携を強化する無形資産への投資が好調です。
工作機械の受注も、海外からの需要復活に支えられ、回復しつつあります。FA設備分野においても、投資意欲は底堅く、特に中小製造業では自動化やデジタル化が競争力を維持する上での必須戦略となっています。「ものづくり白書2025」でも、DXによって間接業務を効率化し、より付加価値の高い業務へリソースを移行する重要性が強調されています。
デジタル化の重要性とは
製造業界における人手不足を背景に、1人あたりの労働生産性を向上させることが急務となっています。具体的には、特に設備・装置メーカーにおいては、付加価値の高い業務に人を集中させる必要があります。しかし、中小企業庁の調査によると、2023年度には30%の企業がDXへの取り組みを行えていなかったものの、2024年度にはその割合が12%に減少し、88%が何らかの形でDXを始めている状況に変化しました。
しかしながら、多くの企業が「費用負担が大きい」「DXを推進する人材が足りない」といった問題に直面し、これがDX進展の二重のボトルネックとなっています。ほとんどの企業がデジタル環境に移行しているものの、その競争力を高めている企業は全体のわずか3%に留まっています。
低コストでのデジタル化推進
DXを進めるには大規模な投資や専門的な人材が必要という訳ではありません。低コストのクラウドサービスを利用することで、アナログからデジタルツールへの移行を果たし、業務の効率化やデータ分析に進むことが可能です。社内にデジタルを活用する習慣を根付かせることで、効率化されたリソースをより戦略的な業務に集中させることができるからです。
当社が実施した調査では、調達担当者が設備・装置部品の見積もりから発注完了までに平均30時間以上を要しており、50回以上の図面送付が行われていることが分かりました。このように一見簡素な業務でも、実際には多くの時間と手間を必要とすることが明らかです。したがって、これらの業務をDXで効率化することが重要となります。
未来の市場環境
2026年度においてはFA市場が年率約6%で成長する見込みであり、スマートファクトリー化が急速に進行すると予測されています。また、IoTやAI、クラウドといったテクノロジーの導入が進む中で、より一層の自動化投資が期待されます。特に半導体や電子部品関連の設備投資が盛り上がりを見せており、FA関連市場を支える重要な要素となるでしょう。
また、中小企業においては即効性のあるDX導入に対するニーズが高まっており、低コストで簡易な導入型サービスの人気が予想されています。
当社では、このような課題に応えるため、設備用部品向けのECサイト「FO Plus」を2026年に公開予定です。このサイトでは、登録が無料で、図面をアップロードすることで見積もりや発注を一括で行える仕組みを整えています。調達業務のDX化を手軽に実現できる機会を提供し、多くの企業に利用していただきたいと考えています。
まとめ
双葉電子工業は、1963年より金型部品の製造に携わり、高精度な加工技術をもって設備・装置用部品の提供にも力を注いでいます。最近では、生産器材向けECサイト「フタバオーダーサイト」にも注力し、優れた製品と迅速な納入でお客様の価値向上に貢献しています。