シニアファッションの新たな変革 60代からのYOUKAとKEIKOの挑戦

シニアファッションの新たな潮流：YOUKAの挑戦

2021年、シニアファッションの専門ブランド「YOUKA（ヨウカ）」が始動しました。このブランドは、60代以上の女性を対象にしたD2C（ダイレクト・トゥ・コンシューマー）モデルを採用しており、シニア世代特有の体型やデザインのニーズに応えることを目指しています。創業からの理念は「年齢を重ねたからこそできるお洒落を提供する」というものであり、この理念に基づいて展開する商品には、強い思いが込められています。

シニア世代の声に耳を傾けて

「YOUKA」は、シニア向け衣料品のネット通販を行っている有限会社トリニティが運営しています。設立以来、同社は2013年からシニア世代への衣料品販売を進めていますが、2019年からは60代70代向けのファッションブランドの構想を始めることになりました。この背景には、シニアの顧客から寄せられた「年齢を重ねると洋服が合わなくなる」という声がありました。

2021年2月には、シニア世代112名にファッションに関するインタビュー調査を実施。その際、多くの人々が体型の変化でお洒落を断念していることが明らかになりました。そこでYOUKAでは、70代の体型データを基にオリジナルボディを作成し、シニア世代にぴったり合ったサイズの開発を行いました。

明るい色使いの重要性

さらに、シニア層の顧客からは「シニア向けの明るいカラーの洋服が少ない」という意見が寄せられていました。それに応える形で、YOUKAでは「歳を重ねたからこそ似合う、鮮やかでビビッドな色使い」をテーマに、シニアの日常に明るさをもたらす商品を展開しています。

KEIKO氏とのコラボレーション

そんなYOUKAにとって特筆すべきのは、現役のシニアインスタグラマーであるKEIKO氏とのコラボレーションです。彼女との出会いは2021年の初めで、ブランドのコンセプトに賛同した彼女はアドバイザーとして商品企画に参加することになりました。KEIKO氏は、自身の経験を基にした視点からシニア世代が求める物や心理を伝える役割を担っています。

本コラボの一環として、5月26日からKEIKO氏がデザインに関与したブラウス（2品番5色）がYOUKAの公式オンラインストアで販売されています。彼女のインスタグラムでも、スタイリングやアイデアを発信中です。

明るい未来への第一歩

YOUKAの代表添田氏は、「長引くコロナ禍で多くの高齢者がストレスを抱えている。お洒落を楽しむことで少しでも明るい気持ちになってほしい」と語っています。一方のKEIKO氏も「70歳を越えた人間の身体や心理を理解できる存在として、私の経験を伝えるのが使命だ」と強調します。

これからもYOUKAは、シニア世代に向けたお洒落の重要性を広め、明るい色使いの文化を育てていくための活動を続けていく予定です。新たなシニアファッションの潮流を作り出すYOUKAに、ぜひご注目ください。