道頓堀の金龍がPRアワード2025で栄光をつかむ
株式会社オズマピーアールが手掛けた『道頓堀 金龍のしっぽプロジェクト』が、公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会主催の「PRアワード2025」でゴールド受賞の栄冠に輝きました。本プロジェクトは、大阪・道頓堀に位置する「金龍ラーメン」の立体看板のしっぽ部分が隣接する土地にはみ出しているとの訴訟から始まり、単なる問題解決にとどまらず、地域の合意形成をユーモアに昇華した注目の事例です。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、金龍製麺株式会社を主体に、株式会社博報堂及びオズマピーアールとともに進行されました。立体看板のしっぽ部分を切断するだけではなく、様々な工夫で地域の魅力を高めることを目指しました。このアイデアを実現するために、立体看板制作会社やカニ料理店とのコラボレーションを行い、地域とのつながりを深めることができました。
プロジェクトの内容と実施
具体的には、訴訟によるネガティブなイメージを払拭するために、金龍ラーメンのしっぽ部分をどのように扱うかという問題を創造的に解決しました。しっぽのデザインを見直し、龍の立体看板に生き生きとした装飾を施し、さらにはカニの立体看板へのしっぽ設置といったing企画を盛り込みました。これにより、地域住民や観光客の興味を引き、道頓堀の新たな魅力を生み出しました。
このプロジェクトは、大阪特有のユーモラスな感性で地域を盛り上げ、「金龍ラーメン」のブランドの好意度を大きく向上させる結果を生み出しました。
評価と今後の展望
審査の結果、この取り組みは「グランプリ」1件、「ゴールド」1件、さらに「シルバー」4件、そして「ブロンズ」5件が選ばれる中で特別に評価されました。(公社)日本パブリックリレーションズ協会は、このプロジェクトを「対立と分断という難しい状況をユーモアと共有によって融和させた素晴らしい事例」として高く評価しています。
プロジェクトのメンバーである久保田敦、伊田雄紀、濱野香澄、岡部莉佳、田中日奈子、早藤優樹などのスタッフが意欲的に関与し、多方面からの支持を集めました。そして、今後もこの取り組みを通じて、大阪におけるさまざまな企業や地域が持続的に関わり合える資産を生み出し続けることが期待されています。
これに続くコラボレーションとして、大阪の老舗包丁ブランドとの提携や、大阪・関西万博を契機にオーストラリアのラム肉生産者団体との食文化交流が進行中です。地域企業が連携しながら成長を続ける姿勢は、今後も注目を集めることでしょう。
まとめ
大阪・道頓堀の『金龍のしっぽプロジェクト』は、単なる看板問題を超えた地域活性化への新たな道を切り開きました。地域経済にとって、こうしたアプローチは今後ますます重要になってくるでしょう。