多胎育児を支えるテクノロジーの革新
福岡市に本拠を置く株式会社ponoが運営するアプリ「moms(マムズ)」が、注目すべき受賞を果たしました。「BabyTech® Awards 2025-26」の保護者支援サービス部門で優秀賞を獲得したのです。多胎妊娠を経験した当事者による開発は、実際の育児の悩みやニーズを反映し、多胎家庭のウェルビーイングに寄与しています。
多胎児家庭が直面する深刻な現実
日本における多胎児の出生率はわずか1%。そのため、多胎育児は一部の家庭の問題として軽視されがちですが、その実情は厳しいものです。複数の子どもを持つ家庭では、虐待死のリスクが単胎に比べて2.5〜4倍高まり、経済的な負担や睡眠不足といった深刻な問題に直面しています。このことは、個々の家庭だけの悩みではなく、社会全体で対処する必要がある重要な課題です。
アプリ「moms」の革新性と機能
「moms」は、多胎家庭を対象とした情報提供、サポート機能、コミュニティ形成を目的に設計されています。
- - 情報の集約: 分散している多胎育児に関する情報を一つにまとめ、格差を軽減。
- - つながりのインフラ: 日本を含む15カ国の多胎家庭が集まる場を提供し、孤独を解消。
- - 科学的根拠に基づく支援: 九州大学や東京大学との研究を基に、AIを活用したメンタルヘルス機能やバリアフリーマップを整備し、確かなデータに基づく支援を目指しています。
審査員による評価と受賞の意義
「BabyTech® Awards」は、育児生活を向上させる革新的なテクノロジーを表彰するものであり、今回の受賞は「ニッチでありながらクリティカルな問題を効率的に解決した」と審査委員より高く評価されました。グローバルな展開が期待されており、非常にポジティブな展望が示されています。
社会との連携を強化する姿勢
今回の受賞を契機に、株式会社ponoは多胎育児支援の施策を強化していく方針です。行政や企業との連携を深め、母子保健DXサービスとしての貢献や、育児支援を通じた企業のCSR・D&I活動への導入を進める予定です。
代表取締役 牛島智絵の想い
「moms」は自身も多胎育児を経験した牛島代表の思いが込められたプロジェクトです。彼女は「支援が届かない」との現実を直視し、その構造を変えようと立ち上がりました。「孤育てにピリオドを打とう」というメッセージには、多胎育児を特別なものではなく、社会全体の取り組みとして位置づけたいとの強い意志が表れています。
アプリ「moms」のダウンロードと今後の展開
これまでに「moms」は6,898件のダウンロードを記録し、国際的に利用されています。多胎家庭専用の妊娠・育児アプリとして、今後も多くの家庭に必要とされ続けることでしょう。アプリの公式ページやSNSでの情報発信も引き続き強化し、多胎家庭がより幸せに育児を行えるような環境作りを進めていきます。
多胎支援に特化したこの素晴らしい取り組みが、さらなる発展を遂げることを期待しています。