東京建物、湯河原町とシーベジタブルとの協定締結
東京建物株式会社は、神奈川県湯河原町及び合同会社シーベジタブルと「湯河原モデルとRegenerative Cityの実現に向けた包括連携協定」を締結しました。この協定は、国際カンファレンス「RegenerAction Japan 2025」にて発表され、三者が協力して地域資源の有効活用を進めることを目的としています。
協定の背景
様々な地域資源を活用した環境保全や地域経済の活性化に取り組む湯河原町とシーベジタブルは、海藻の栽培や商品開発を通じて「湯河原モデル」を構築しています。東京建物は2030年に向け、リジェネラティブな社会を目指す「Regenerative City Tokyo」構想を進めており、八重洲や日本橋、京橋エリアを中心として地域貢献のプロジェクトを展開しています。
これまでの三者の活動を踏まえ、意見交換を経て、相互の強みを活かした連携をさらに強化するために、今回の協定が結ばれたのです。
協定の詳しい内容
この協定に基づいて、以下の分野での連携が計画されています。
1. 湯河原町の地域資源を利用した海藻の生産及び海藻由来商品の製造を行う実証実験の実施
2. 地域関係者との協力(漁業者、事業者、教育機関等)
3. 商品化及び販路開拓の検討と推進
4. 都市における海藻商品の発信と社会実装
5. 一次産業系スタートアップとの連携
6. 湯河原町の関係人口を都市部で増やす施策
7. 「Regenerative City」の普及
さらに、東京建物は湯河原町の事業や雇用創出へ向けて、企業版ふるさと納税を通じた寄付を計画しています。これにより、地域経済の振興を図る考えです。
Regenerationの重要性
現在、私たちの社会は気候変動やパンデミックといった問題に直面しています。これらの課題に対する新しいアプローチとして「Regeneration」が求められています。これにより、自然環境の保護だけでなく参加者全員が共に利益を享受できるような持続的なシステム作りが重要視されます。
「Regeneration」は、経済成長にとどまらず、人とのつながりや文化、健康といった多様な価値観を尊重し、持続可能な社会を構築することを指しています。この概念が、湯河原モデルにおいて実現されることが期待されます。
東京建物とは
東京建物は、1896年に設立された歴史ある不動産会社であり、当社は地域の課題解決に貢献するまちづくりに取り組んでいます。都市部に集中する人口に対応するため、「Regenerative City Tokyo」構想を打ち出し、2050年までに多くのイノベーションを実現することを目標としています。
湯河原町の魅力
湯河原町は、神奈川県南西部に位置し、豊かな自然と歴史的な温泉地として知られています。古来より多くの文人や知識人に愛されてきた場所で、その景観や地域の特産品は訪れる人々に安らぎを提供しています。今回の協定締結が地域の魅力向上や活性化に寄与することを期待します。
シーベジタブルの役割
シーベジタブルは、海藻に関する研究から商品開発までを行う企業で、全国各地で多様な事業を展開しています。海藻の生態系を再生する取り組みを通じて、新たな食文化を生み出し、地域経済の活性化に貢献しています。これにより、今回の連携が実現する「Regenerative City」の基盤となることが期待されています。
この新たな連携により、東京建物、シーベジタブル、湯河原町は共に成長し、持続可能な未来に向けて第一歩を踏み出しています。