音楽日本酒の魅力
2021-06-30 14:03:01

音楽を振動に変えた日本酒、加振酒プロジェクトの魅力とは

音楽を振動に変えた日本酒、加振酒プロジェクトの魅力



最近、徳島県の三芳菊酒造株式会社とオンキヨー株式会社の新たな取り組みが注目を集めています。それは、音楽の振動を利用して醸造された日本酒「加振酒プロジェクト」です。このプロジェクトでは、モーツァルトの楽曲を聞かせながら日本酒を造るという斬新な試みが行われています。

加振酒プロジェクトの概要



三芳菊酒造は創業から140年以上の歴史を持つ酒蔵で、今回のプロジェクトでは、音楽が酒造りに与える影響を探求しました。まず、音楽の振動を加えるために、開発されたのが加振器「Vibtone」です。これを使用することで、酒の仕込み過程において音楽の効果を最大限に引き出すことが可能になりました。その結果、音楽を聞かせたもろみと、そうでないもろみが同時に醸造され、その違いがどのように日本酒の味わいに影響を与えるのかを調査しました。

音楽が生み出す酒の特性



今回造られたのは、徳島県産の山田錦を100%使用した純米酒です。精米歩合は70%で、純米酒特有のしっかりとした米の旨みが感じられる仕上がりとなっています。加振酒は、音楽が振動となってもろみに伝わることで、発酵が促進され、独特の深い味わいを生まれ出させるのです。

接触式の加振器は、タンクに直接取り付けられ、振動は均一に全体に行き渡ります。この過程で、麹の溶解が促進され、糖化が進むことで、発酵が活発になるとされています。最終的には、加振酒は「濃厚で深い味わい」を持ち、食通にも高く評価される商品に仕上がりました。

仕込み過程とその結果



このプロジェクトにおける仕込みは、4月からスタートし、約600キロの米を使用して行われました。実際の醸造過程では、実験的に加振あり、加振なしの日本酒が同時に仕込まれ、味わいや香りの違いが検証されました。発酵が進むにつれ、加振酒のもろみは元気な状態を保ち、結果的に一部の酒は早い段階から発酵が進んだことが確認されています。

そのため、加振酒は他の日本酒と比較して、非常にユニークな風味を持っており、飲み比べることでその違いを体感することができます。

加振酒プロジェクト「壱ICHI」飲み比べセット



このプロジェクトの魅力を体験するため、特別に「加振酒プロジェクト壱ICHI」の飲み比べセットが販売されることになりました。セット内容は、加振ありの純米日本酒と加振なしの純米日本酒の720mlずつで、一般販売価格は8,000円(税込、送料込)です。12月までの先行予約を行うことで、特別割引が適用されます。

おわりに



「加振酒プロジェクト」は、ただの酒造りに音楽を取り入れただけでなく、その結果として新たな日本酒の楽しみ方を提供しています。今後、他の音楽や振動とのコラボレーションがどのように進化していくのか、非常に楽しみです。是非、実際に試飲して、これまでにない日本酒の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
三芳菊酒造株式会社
住所
徳島県三好市池田町サラダ1661
電話番号
0883-72-0053

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