テレワーク意識調査
2020-06-30 10:30:42
首都圏ビジネスパーソンのテレワーク意識調査、地方企業への転職意向が高まる
首都圏ビジネスパーソンのテレワーク意識と地方企業への転職意向
新型コロナウイルス感染症がもたらした変化は、私たちの働き方にさまざまな影響を及ぼしています。その中で、首都圏に住むビジネスパーソンのテレワークに対する意識は大きく変わり、特に若年層の高い関心が浮き彫りになっています。
調査概要
Empowered JAPAN実行委員会が実施した調査で、首都圏で働くビジネスパーソン1000名と、地方の中小企業経営者300名を対象に行われたこの研究は、新しい生活様式に伴う働き方への意識変化を分析しました。調査結果から、地方企業のテレワーカー採用に対するビジネスパーソンの興味や、経営者の人材に対する考え方の変化が示されました。
在宅勤務の現状
調査において、首都圏のビジネスパーソンの70.7%が週3回以上の在宅勤務を実施しています。そのメリットとして、「通勤・移動負荷の軽減」や「仕事のストレスの減少」が挙げられ、多くの人が在宅勤務に慣れ、85.8%がその継続を希望しています。加えて、ビジネスパーソンの48.4%が、故郷や地方への「Iターン・Uターン」移住に対して前向きな意識を持っているという結果も示されました。
特に目を引くのは、20代や30代のビジネスパーソンが地方への転職や移住を検討している事実で、約6割が前向きな意向を示しています。もし転職や移住を考えるのであれば、3人に1人は「3年以内」、さらに20代に限れば4人に1人が「1年以内」との意見も見られています。
地方中小企業経営者の視点
一方、地方の中小企業経営者は、テレワーカー採用に対して非常に前向きです。調査の結果、経営者の6割が「都心部在住の人材をテレワーカーとして採用することに興味がある」と回答しました。また、43.9%の経営者が「Iターン・Uターン就職が多くなる」と予想しており、地方での人材確保に向けた期待が寄せられています。
未来の働き方
現時点で地方の中小企業での在宅勤務実施率は27.5%に留まっていますが、約7割の経営者が「これからの働き方に変化がある」と考えていることが分かります。「オフィスの縮小」や「働く場所の多様化」が進むと予測され、多くの企業がテレワークの拡大を目指しているとのことです。
この調査結果は、テレワークにより地方企業と首都圏のビジネスパーソンとの距離が縮まる可能性を示唆しています。また、地方企業もテレワークを積極的に導入することで、人材登用の選択肢を広げることが期待されます。テレワーク環境の整備への要望も高まっており、地方企業にとっては待望の人材確保の手段となるでしょう。
まとめ
新型コロナウイルスが招いた働き方の変革は、私たちに新たな選択肢を提供しています。首都圏ビジネスパーソンと地方の中小企業経営者、双方にとって、役立つ結果となった今回の調査は、今後の働き方改革の重要な指針となるでしょう。働く場所やスタイルの選択肢が広がる中で、未来の雇用の在り方も大きく進化していくことが期待されます。
会社情報
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