カミラ・グルドーヴァ登場
2025-04-28 15:51:30

カミラ・グルドーヴァ、真新しい物語を紡ぐ『人形のアルファベット』がついに登場

スコットランドのエディンバラからその独自の視点を持つカミラ・グルドーヴァのデビュー作『人形のアルファベット』が、2025年5月15日に出版される運びとなりました。彼女の作品はすでに英語圏で大きな注目を集めており、新たな声としてどのように響くのか、多くの文学ファンが期待を寄せています。

彼女の過去の受賞歴を見ても、その才能が光ります。2016年に発表した「ワクシー」は、心理的なサスペンスやホラー、そしてダークファンタジーといったジャンルの中で、特に優れた作品に贈られるシャーリイ・ジャクスン賞を獲得しました。その後も英文学界での評価が高まり、2023年には、英国の著名な文芸誌「グランタ」が選ぶ「若手作家ベスト20」に名を連ねることとなりました。

日本においては、彼女の作品は雑誌「MONKEY」と文芸誌「文藝」にそれぞれ紹介されています。特に「アガタの機械」では、読者が感じる陶酔感が高く評価され、「もっと彼女の作品を読みたい」という声が多く寄せられました。これを受けて待望の次作が登場することに、文学愛好家たちの期待は高まる一方です。

『人形のアルファベット』は、ノーベル文学賞作家やブッカー賞作家を数多く輩出するイギリスの出版社「フィッツカラルド・エディションズ」から刊行されることも話題を呼んでいます。本作では、生活の中に潜む独特でグロテスクな日常の一面が鮮やかに描かれ、幻想的かつ異世界的な空間へと観客を誘います。特に彼女が描き出す「ミシン」や「人形」といったモチーフは読者に深い印象を残すことでしょう。

短編集には以下のようなタイトルが収められています。「ほどく」、「ネズミの女王」、「ゴシック協会」、「ワクシー」、「人形のアルファベット」など、各篇には女性の複雑な心理や、社会的な摩擦が色濃く反映され、現代社会における多くのテーマを扱っています。文句なしに、どの話も一読の価値があるものです。

また、カミラ・グルドーヴァの来日イベントも予定されており、著者は5月28日に早稲田大学国際文学館で講演と朗読を行います。この機会に実際に彼女の口から語られる作品への思いや、創作の背景を聞くことができる貴重な場となります。聞き手は文学者の柴田元幸氏が務め、翻訳者の上田麻由子氏も登壇します。このイベントは日本語と英語で行われ、通訳も提供されるため、多くの人々にとって参加しやすいものとなるでしょう。

新たな作家の登場を、そしてその作品がもたらす新しい世界観をぜひ楽しみにしていてください。今回のデビュー作『人形のアルファベット』は、文学界に新たな風を巻き起こすことが期待される一冊となることでしょう。この新しい文学の扉を共に開く瞬間を、どうか見逃さないでください。


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