立花学園での認知症教育の出前授業
2023年1月27日、神奈川県に位置する立花学園高等学校で、約360名の3年生を対象に「認知症教育の出前授業」が行われました。この授業は、未来の社会で活躍する生徒たちに、認知症という社会課題について考える機会を提供するために実施されました。主催は、埼玉県さいたま市のメディカル・ケア・サービス株式会社で、教育活動を重視しています。
認知症がもたらす影響とその理解
認知症は、2022年の統計によると、高齢者の約3.6人に1人が認知症または軽度認知障害(MCI)に該当するとされています。この数字からも明らかなように、自身の家族や大切な友人が認知症になる可能性は非常に高いのです。しかし、残念なことに認知症に対する偏見や誤解が依然として存在します。そのため、孤立や孤独を感じる人々が多く、おおいに社会問題化しています。出前授業では、子どもたちと一緒に認知症の重要性を理解し、誰もが住みやすい社会を目指すことを目的としています。
授業内容の紹介
授業では、教育スタッフが日本の高齢者の数や物忘れとの違い、そして認知症が進行した際の具体的な問題点を解説しました。生徒たちには、実際に「3.6人に1人が認知症の状態になる」という体感を通じて、他人事ではなく自身のこととして認識してもらうことを目的としました。
不安を理解し、安心を提供する
認知症を抱えた方々は、記憶力の低下により常に「不確かさ」にさらされます。この状況の中で、周りの人々からの適切な声かけや対応方法を学ぶことで、「不安」を少しでも「安心」へと変える手段を考えてもらいました。
能動的な認知の重要性
授業では、認知は能動的に行うべきだというメッセージも強調されました。目の前の人々や困った状況を見過ごさず、積極的に声をかけて欲しいという願いが込められていました。生徒たちは、「困っていそうな人には声をかけよう」との姿勢を身につけました。
生徒たちの感想
授業後、生徒たちは様々な感想を述べました。 例えば、「認知症になったからといって、すべてを諦める必要はない」と聞いたことで、どんな状況でも希望を持つことの大切さを感じたとのこと。また、「認知症は特別な人だけに関わる問題ではない」という理解を得て、困っている高齢者や認知症の方を見かけたら勇気を持って助けたいと考えるようになった生徒もいました。
講師の紹介
この出前授業の講師は、メディカル・ケア・サービスの杉本浩司さんです。彼は“日本一かっこいい介護福祉士”として知られ、1,300回以上の講演を展開してきた実績があります。杉本さんは、認知症への理解を深めるだけでなく、介護職の重要性やその魅力についても強調しました。
今後の活動
今回の授業は、ただの知識を伝える場ではなく、生徒たちに行動を促すきっかけとなりました。メディカル・ケア・サービス株式会社は今後も、認知症教育や介護の普及に挑戦し続ける意向を示しています。教室内での議論だけでなく、家庭や地域社会に持ち込むことが重要であると考えています。生徒たちが学んだことを家族へと広げることで、認知症への偏見をなくし、理解を深める一助となることを期待しています。