NEXT DELIVERYが能登豪雨災害でドローン配送を実施し、孤立集落へ支援

NEXT DELIVERYの豪雨災害支援

2024年9月21日から23日にかけて重なる豪雨が、石川県能登半島を襲いました。この災害に応じて、株式会社NEXT DELIVERYは、地域住民の支援に向けてドローンによる物資輸送を行いました。企業は、一般社団法人日本UAS産業振興協議会（JUIDA）の協力を受け、9月24日から活動をスタート。

ドローン輸送の準備と実施

NEXT DELIVERYは、運航チームを派遣し、特別に開発された物流ドローン「AirTruck」を用いて物資の輸送を行いました。このドローンは、山梨県小菅村と石川県小松市から持ち込まれ、現地ではJUIDAや自衛隊との連携が進められました。チームは、必要物資の需要分布や孤立集落への配送ルートを確認した上で、27日に輪島市下山町の集会所へ約2.5km離れた鵜入漁港から物資を配送しました。

物資としては、パンやアルファ米、飲料などが含まれており、片道25分のフライトで配送されました。実際の操作は、運航統括責任者である青木孝人氏が行い、現場の状況に応じて迅速な対応が求められました。

技術力を駆使した取り組み

NEXT DELIVERYは、幅広い地域でドローン配送と陸上輸送を融合した「新スマート物流SkyHub®」を展開しています。この取り組みは、通常の物流形成を通じて、非常時には即座に支援に寄与するためのフェーズフリー型の災害物流対策です。今回の豪雨災害では、この知識と経験が生かされ、スムーズな物資の配送が実現しました。

しかし、タスクは平坦なものではなく、配送中には電波環境が悪化し、遠隔操縦に支障をきたしました。しかし、日ごろの運航経験から得たノウハウが、無事に物資配達を終えるための大きな助けとなりました。

今後の活動方針

NEXT DELIVERYは今後も、ドローンを駆使した緊急物流サービスの強化に努め、自然災害などの有事においても迅速かつ的確な支援を続けていく姿勢を示しています。地域一体の取り組みを通じて、社会基盤の強化に寄与し、「人生100年時代」の新しい物流インフラ形成を目指しています。

これからも、地域社会のための活動を推進し、技術力と運営力を融合させていく考えです。

私たちの暮らしを守り、支える次世代の物流のあり方が、ここから生まれることを期待しています。