双日が選ばれた「なでしこ銘柄」とは
双日株式会社が、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「なでしこ銘柄」に、8回目となる選定を受けました。この取り組みは、女性の活躍推進に成功している企業を評価するもので、今回の評価ポイントには「採用から登用までの一貫したキャリア形成支援」と「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」が含まれています。これにより、企業としての価値向上を図る取り組みを強化しています。
多様性の競争力を掲げる双日の理念
双日は、2030年を見据え、「事業や人材を創造し続ける総合商社」を目指し、「多様性を競争力に」というテーマを掲げています。社員一人ひとりが持つ特性や能力を最大限に生かすことで、企業価値の向上を目指しており、特に女性の活躍は中期経営計画2026の重要なテーマとされています。2030年代には男女間の差をなくす目標として、全社員に占める女性社員比率を約50%、女性課長の比率も同様に目指しています。
女性社員の活躍とその支援
2016年度以降、双日は女性の採用を増やしており、現在では20代の社員比率の約半数を女性が占めています。これを受けて、成長機会の提供やキャリア支援に力を入れることで、より多くの女性がリーダーシップを発揮できる環境を築いています。
管理職候補の育成において重要なのは、実務経験です。2021年度から若手社員のトレーニー派遣を前倒しし、ライフイベントの影響を受けにくいタイミングで、貴重な挑戦の機会を提供しています。また、女性社員を国内外の事業会社へ派遣し、管理職に求められる高度な経験を積む機会も増やしています。
新たな取り組みと「女性活躍推進コミッティ」
双日は2024年度の新たな取り組みとして、女性社内取締役の選任を行い、女性取締役比率は36%、執行役員を含む女性役員比率は18%に達しました。また、「女性活躍推進コミッティ」を創設し、役員や有識者が集まって女性のキャリア形成や両立支援に関する課題に取り組んでいます。年6回の会議で、様々な角度から議論を行い、実効性のある施策を提案しています。
共働き・共育てを支援する両立支援制度
双日は、男女共通の「産後育児休暇」を設け、2022年度からは取得率100%を実現。これに伴い、男性社員の長期育休の取得が増え、育児と仕事の両立支援が進化しています。また、ファミリーサポート休暇の制度拡充や、看護休暇の対象を広げ、社員が育児と仕事を両立しやすい環境を整えています。
企業としての成長と価値創造
双日は、異なるバックグラウンドを持つ人材を活かし、個々の挑戦と成長をサポートすることで、組織全体の成長を促進しています。このような取り組みにより、持続的な価値の創造を目指し、企業の発展を続けていく方針です。今後も双日の女性活躍推進の実績が、より多くの企業に影響を与えることが期待されています。