韮崎市に位置する韮崎高校の美術部による、心を込めた寄贈アートが、地域医療の新たな光を照らしました。令和7年5月29日、韮崎高校美術部の生徒3名が、同市内に新たに設立された「訪問看護ステーション ひまわり」に、ひまわりをテーマにした美しい絵画を3点寄贈しました。
寄贈された作品の中には、鮮やかに描かれたひまわりが中心となり、四季折々の花々や穏やかな風景が絡み合い、優しいタッチで表現されています。生徒たちは、「訪れる方々の癒しや力になれば」との思いを込めて、この絵画を制作したとのことです。作品は施設内の壁に飾られ、すぐに利用者やスタッフの目を楽しませています。
寄贈式では、訪問看護ステーションの施設長である齊藤啓貴さんから感謝状が贈られ、世代を越えた温かい交流が生まれました。このような若者たちの感性が、医療と地域の生活をつなぐ空間に彩りを添えています。
訪問看護ステーション ひまわりとは
「訪問看護ステーション ひまわり」は、精神的な障害を抱える方々が自宅で自分らしく生活を続けられるように、生活面や病状に対する支援を行う施設です。従来、峡北地域では精神疾患を持つ人が訪問看護を受ける体制が整っていなかったため、このようなニーズに応えるべく、令和7年4月に設立されました。
この施設は、韮崎市を中心に北杜市、甲斐市などを対象とし、精神科に特化した訪問看護の「新しい拠点」として期待されています。専門の看護師が利用者の自宅に訪れ、病状の観察や服薬管理、日常生活のサポートを通じて、地域全体の医療と生活の調和を図ります。
ひまわりは、病院から自宅への「医療をつなぐ」役割だけでなく、患者さんが地域で自立して生活できるよう支える「地域共生社会」の実現に向けた基盤とも言える存在です。
まとめ
韮崎高校の生徒たちによるアートの寄贈は、地域社会に新しい風を吹き込み、医療と美術が交差する貴重な場を提供しています。心温まるこうした取り組みは、地域医療への理解を深めるだけでなく、訪問看護がもたらす温かなケアの形を示しています。地域で支え合うこと、そしてそれを育む新しい形が、今後も広がっていくことを願っています。
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