大阪・関西万博、期待を超えた来場者の満足度と今後の展望

大阪・関西万博の調査結果を分析

大阪・関西万博が終了を迎える中、株式会社ロイヤリティマーケティングが実施した調査が注目を集めています。この調査では、万博への来場経験や未来に対する期待の声が集約され、特に来場者の満足度が高かったことが示されました。以下に、その詳細を振り返ってみましょう。

来場経験の評価

調査において、万博に「行った」と答えた人は約11.6%でした。「行く予定がある」との回答も加えると、来場者と意向者を合わせて16.3%に達しました。特に20代からの高い来場意向が見受けられ、彼らの期待が万博へのハードルを下げた要因と考えられます。来場者の中で、期待を超えたと回答したのは47.4%、期待通りとの回答も33.6%に達し、約80%がポジティブな評価を下しています。おそらく、閉会間近における高い満足度と再訪意欲も影響しているでしょう。再訪したいとの意欲は67.2%にも達し、今後のイベント参加に対する関心を高める結果となりました。

行かなかった理由

一方で、大阪・関西万博に行かなかった人々への調査では、最も多かった理由は「興味がなかった」が35.2%と突出しました。周囲の評価や話題性に影響されたかもしれませんが、特に20代からのキャラクター「ミャクミャク」への関心が意外にも高く、一部はこのキャラクターをきっかけに来場を検討していたと考えられます。

万博会場の今後の活用

万博閉幕後の会場の使い方に関する意見も多数寄せられました。「公園や市民の憩いの場」としての利用が30.1%で最も多く、地域の利便性と観光地としての活用を両立させることに期待が寄せられています。一方で、40.3%は「特になし」との回答もあり、将来的な活用に対しての明確な展望が欠けているとも言えます。

IR開発への意見

また、万博後にはIR（統合型リゾート）の開発計画も進行していますが、こちらには反対意見が約4割を占め、「よくわからない」との回答も35.8%に達しました。治安や依存症の懸念が大きな壁となっている現在、地域経済への影響をどう評価するかが今後の課題と言えるでしょう。逆に、IRによる地域活性化への期待もそう高いとは言えず、52.0%が「特に期待しない」と回答している点も無視できません。

国際イベントの開催について

最後に、今後の国際イベントについての意見も興味深い結果が出ました。「積極的に開催してほしい」と回答した人はわずか16.6%。一方で「わからない」との回答が57.5%を占めており、これからの国内イベント開催についての関心が十分に成熟していないことがうかがえます。国民の感情と期待感をどう掘り起こすかが、今後の課題となるかもしれません。