株式会社百森の挑戦
2020-04-10 10:01:13

森林管理の新たな取り組みを始めた株式会社百森の挑戦とは

森林管理の新たな取り組みを始めた株式会社百森の挑戦とは



日本は、森林面積が世界でも有数の国です。その恵まれた自然環境の中で、戦後に植えられた人工林は50年以上を経て成長し続けています。しかし、ここ数十年の間に木材価格の下落や輸入の自由化により、多くの人工林が手入れされず放置される事態が見られるようになりました。

この問題を解決すべく、新たにコンサルティング事業に乗り出したのが、森林管理専門の株式会社百森です。同社はこれまで700名を超える森林所有者の森林を受託管理してきた実績があり、その豊富なノウハウを活かして、地方自治体や森林組合との連携を図ります。

コンサルティング事業の概要



株式会社百森のコンサルティング事業は主に以下の内容を含んでいます。
  • - 地域で持続可能な森林管理体制の構築支援
  • - 自治体業務の棚卸しと民間視点での業務効率化
  • - 各アクターの業務設計と移行支援
  • - 最新技術での森林資源量の把握と解析
  • - ドローンを活用した資源量解析体制の構築
  • - 所有者のコミュニケーション支援
  • - 森林経営管理法に基づく手続き支援
  • - バイオマス利用を見込んだ新商品開発

これにより、廃棄されていた森林を地域資源に転換するための基盤が提供されます。

コンサルティングのメリット


1. 業務の明確化と効率化: 自治体や森林組合の業務を再編成し、リソースを有効活用することで実効力のある体制を形成します。
2. 地域連携の強化: 地元のプレーヤーとの協力を促し、「地域みんなで森林を守る」という新たな視点を導入します。
3. データ活用の強化: 航空レーザーやドローンを利用したデータ収集により、持続的な管理を実現します。
4. 地域資源の再活用: 放置された森林を管理し、災害抑止機能を最大化する施策を提案します。

株式会社百森の概要


株式会社百森は2017年に岡山県西粟倉村に設立された森林管理に特化した企業です。代表取締役の中井照大郎さんと田畑直さんは、西粟倉村の環境を活かし、地域の林業活性化に寄与するための施策を展開しています。

具体的には、同社は地域の林業会社や製材会社と共に「西粟倉百年の森林協同組合」を設立し、地域材の有効活用を進めています。また、小中学校向けの森林関連イベントも行い、地域の子供たちに森林の重要性を伝える活動にも力を入れています。

新たに始まったコンサルティング事業は、株式会社百森が目指す持続可能な未来への一歩とも言えます。地域資源を活用しながら、他の地方自治体や森林組合とも連携し、より良い森林管理の体制を築いていくことが期待されます。

会社情報

会社名
株式会社百森
住所
岡山県英田郡西粟倉村長尾657-1
電話番号
0868-75-3898

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。