江差町が語る洋上風力発電の未来
2025年7月18日、東京で開催される特別セミナー「洋上風力発電導入の現場と地域合意形成の実際」。講師は、北海道江差町の町長、照井誉之介氏。信頼性の高い講義を通じて、洋上風力発電がもたらす地域の変化と、合意形成のプロセスについて探ります。
北海道における風力発電の歴史
江差町は日本海側の南部に位置し、特有の冬季風「たば風」が吹くため、早い段階から陸上風力発電事業を行ってきました。近年では、国の脱炭素政策のもと、近隣の三つの町と協力して、着床式洋上風力発電の導入に向けた計画が進行中です。このプロジェクトは、最大出力が原発一基分に相当する100万から150万キロワット級に及び、その影響は地域全体に広がります。
ゾーニング条例の制定
江差町では、環境や景観への配慮を重視し、再生可能エネルギー導入に関するゾーニング条例を制定しました。これにより、地域社会と協力しながら、洋上風力発電の導入を進めています。具体的には、関連する地域の風土や景観を守るため、発電所の位置を慎重に選定し、地元住民との対話を重視しています。
合意形成の重要性
照井氏は、地域における合意形成について特に力を入れています。洋上風力発電は新たなエネルギー源ですが、導入に際しては地域住民との信頼関係が非常に重要です。江差町では、丁寧な説明会や意見交換の場を設け、地域の合意形成に努めています。また、講義では合意形成のプロセスや実際の事例も紹介されます。
食糧とエネルギーの供給地としての役割
江差町が注目を集める理由の一つは、食糧供給とエネルギー供給の両方の面での役割です。地域再生の視点から、地域で生産される食材と再生可能エネルギーを融合させた新たな取り組みについても触れられます。このような複合的なアプローチが、地方のバイタリティを向上させる一因となっています。
参加のメリット
セミナーの後半には、講師との質疑応答の時間が設けられています。個別の質問に対する答えや、事業に役立つアドバイスを直接得られる貴重な機会です。また、他の参加者との名刺交換や交流会もあり、ビジネスネットワークを拡大するチャンスも提供されます。このように、参加者同士の人的ネットワーク構築にも寄与しています。
受講方法と料金
受講は会場限定で行われるため、ライブ配信やアーカイブ配信はありません。受講料は1名37,730円(税込)で、特典として同伴者1名が無料で参加できます。地方公共団体所属の方は、特別料金で受講することが可能です。
このセミナーは、北の地域が力を合わせて取り組む洋上風力発電の重要性を深く理解し、地域社会の未来を考える絶好の機会となります。興味のある方は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。
詳細・申し込みは
こちらから。