積極的に学べるデザインの基礎
デザインは見えない部分に多くのルールやセオリーが存在します。しかし、それらを理解するだけでは真の実力を身につけることは難しいものです。そんな悩みを解決するために、株式会社エムディエヌコーポレーションから新たに出版された『デザインの基礎体力を鍛えるトレーニング60』が登場しました。本書は、初心者から中堅デザイナーまで、さまざまなレベルの人々に役立つ内容が詰まっています。
本書の目的
デザインを学ぶ上では、理論だけでなく実践的な知識も必要不可欠です。本書では、デザインのルールやセオリーを楽しみながら身につけられるように、イラストや易しい言葉を用いて解説しています。デザイン初心者が迷っている際、また経験者が改めてスキルを磨くための参考文献としても最適です。
主な内容
本書は5つの章で構成されており、それぞれの章ではデザインの異なる側面をテーマにしています。以下に各章の内容を簡単にご紹介します。
第1章: デザインの基本
この章では、根拠のあるデザインの作り方を学びます。デザイン史を紐解き、新しいアイデアの発見へと導く内容が含まれています。特に、就職活動や転職活動を行う中で自身のデザインスキルを磨く方法に焦点を当てています。トレンドを見極める力と、実践的なプロトタイピングの方法も紹介されています。
第2章: レイアウトの技
レイアウトにおける「ネガティブスペース」や「余白」を考えることで、デザインに風を通す技術を学びます。安定感と動きを両立させるレイアウト手法や、視覚的なインパクトを持たせるための配置術についても解説されています。
第3章: 色彩感覚を養う
色の持つ情報伝達力に焦点を当て、この章では「色ノート」の作り方が紹介されています。また、色の3属性や視覚的な印象を考慮した色使いに関しても詳細に説明されています。色を駆使することで、デザインに新たな感情を生み出すことができるでしょう。
第4章: フォントの重要性
フォントが持つ特徴を理解し、タイポグラフィの基本を学ぶ章です。フォントの種類や特性を分かりやすく解説しており、実際のデザインにおけるフォント選びの重要性を実感できます。
第5章: 写真の使い方
この章では、写真をデザインに取り入れる方法について深掘りしています。フレーミングや視認性、可読性を考えた写真の使用法が詳しく解説されており、魅力的なビジュアルを創出するための参考になることでしょう。
著者について
著者の鎌田隆史は、東京都出身で多摩美術大学を卒業後、さまざまなデザイン領域で活躍してきたデザイナーです。その実績から、彼の視点でデザインを再考することができる一冊として、多くの読者から支持を得ることを期待されています。
まとめ
『デザインの基礎体力を鍛えるトレーニング60』は、デザインを学びたいすべての人に向けた実践的かつ楽しい内容が詰まっています。初心者の方はもちろん、ある程度スキルを持っている方にとっても、振り返りの機会や新たな発見が得られることでしょう。デザインを楽しく探求するための一冊として、ぜひ手に取ってみてください。