東急リテールマネジメントと新世界が協業を発表、日韓商業施設の新たな価値創出へ

東急リテールマネジメントと新世界、日韓での商業提携を期待

2025年9月23日、東急リテールマネジメント株式会社と韓国の株式会社新世界が、日韓両国の商業施設を活用した業務提携に向けた基本合意を締結しました。この提携により、両社は商業施設を相互に利用し、マーケティングやプロモーション活動を強化することを目指します。

双方の強みを生かした提携

東急リテールマネジメントは、商業施設の運営を専門とする企業であり、傘下に複数の事業子会社があります。特に渋谷の再開発プロジェクトに関与しており、商業施設の独自性や新たな価値の創造に注力しています。一方、新世界は韓国の大手百貨店運営会社で、ファッションやライフスタイル分野での強い影響力を持ち、多くのブランドを展開しています。

両者はこのような背景を持ち、日韓の商業施設を相互に利用して、顧客接点の拡充や国境を越えたマーケティング施策を実施することで合意しました。これにより、両国の市場ニーズに応える新たな価値を創出することが期待されています。

韓国ファッションブランドの日本進出

具体的な取り組みとして、2025年秋に渋谷のSHIBUYA109で韓国の最新ファッションブランドによるPOPUPストアが展開される予定です。このイベントには、日本初出店となるブランドも含まれており、韓国カルチャーの日本市場への進出を支援することになります。

初回は2025年10月17日から26日の期間で、SHIBUYA109の8階で行われる予定です。第2弾は10月28日から11月10日まで1階の一部スペースで行われ、韓国発のトレンドを紹介する機会となります。

日韓のファッションイベントへの参画

東急リテールマネジメントと新世界は、渋谷エリアで開催されるさまざまなファッションイベントにも参加し、韓国のトレンドを日本の文化と融合させて新たな価値を発信していく計画です。この協業により、両国のブランド認知の拡大を狙いつつ、消費者に新しいショッピング体験を提供することを目指しています。

企業概要

- 東急リテールマネジメント株式会社: 東京都渋谷区に本社を置き、商業施設の統括的な運営を行う会社です。傘下には東急百貨店やSHIBUYA109エンタテイメントなどが含まれています。
- 株式会社新世界: 韓国ソウル特別市に本社を構える企業で、1930年設立以来、百貨店業界の先駆者的存在として、多岐にわたる事業を展開しています。

この提携は、単に商業的な側面だけでなく、文化的な交流も促進するものであり、日韓の美容やファッション業界がさらに活性化することが期待されます。今後の進展に注目です。