近年、リモートワークへの移行が急速に進む中、企業にとってセキュリティの確保が重要な課題となっています。特に、オンラインでの通信が増えると同時に、サイバー攻撃のリスクも高まります。そんな中、ローム株式会社が今秋導入したのが、Menlo Securityによるセキュリティソリューションです。これにより、安心してメールやWebを利用できる環境が整備されました。
Menlo Securityの導入背景
ローム株式会社は、ゼロトラストアクセスを実現するために、Webおよびメールの脅威を無害化するMenlo Securityのソリューションを採用しました。これにより、リモートワークの普及に伴うセキュリティの脅威に対処することが可能になりました。2023年10月には日本国内において導入を完了し、2024年2月には海外関連会社への展開も予定しています。現在、約12,000名のユーザーがこのセキュリティ環境を利用しているとのことです。
ゼロトラストセキュリティの実現
ロームでは、社内の端末はインターネット接続が厳しく制限された環境にあり、信頼できるWebサイトのみへのアクセスが許可されています。しかし、リモートワークに対応するために全社員にラップトップPCが配布されることとなり、従来のVPNの利用も増加しました。これにより、ネットワークが逼迫し、速度の低下が問題になりました。そこで、Menlo Securityの導入が決まりました。
Menlo Securityは、特許技術であるACR(Adaptive Clientless Rendering)を用いたSaaS型の分離ソリューションを提供しています。これにより、Webやメールの無害化を実現し、さらにはゼロトラスト・ネットワーク・アクセス(ZTNA)にまで拡張できるため、ロームにとっては最適な選択でした。
具体的な導入効果
導入後の効果として、特に注目すべきは、悪意のあるメールをもとにした攻撃への防御です。最近流行したEmotetの第3波や第4波に対しても、ロームでは被害が報告されていません。これに加えて、外部からの攻撃を効果的に無害化することができており、セキュリティが大幅に向上しました。ユーザーからも、リモート環境でのWebやメールの利用が快適との声が寄せられています。
今後の展望
ロームでは、今後もMenlo Securityを通じたセキュリティの強化を図っていく予定です。具体的には、外部および内部の脅威に対する自動化された対策の強化や、アクセスログの分析を行い、業務に関連のないWebサイトへの適切なアクセス管理を検討しています。これにより、運用や業務の効率化を図り、より安全で快適な業務環境を提供していく方針です。
Menlo Securityの導入事例は、ロームだけでなく、製造業や金融業界でも高く評価されています。Menlo Securityは多くの大手企業から信頼を寄せられている点でも安心です。
今後もロームは、安心・安全なリモートワークの実現に向けて、さらなる取り組みを進めてまいります。