令和2年度補正予算の新たな助け
新型コロナウイルスの影響が広がる中、経済環境の厳しさが増しています。特に中小企業においては、経営者の高齢化や後継者不足がますます深刻化しています。そこで、令和2年度補正予算として成立したのが「経営資源引継ぎ補助金」です。この補助金は、中小企業の事業統合や再編に伴い、経費を一部補助することを目的としています。
補助金の詳細
本補助金は、2020年7月6日(月)に公募要領が開示され、オンライン及び郵送による申請を受け付けています。
- - オンライン申請期間: 2020年7月13日(月)~2020年8月22日(土)19:00
- - 郵送申請期間: 2020年7月13日(月)~2020年8月21日(金)【当日消印有効】
本補助金の対象経費には、専門家の活用による仲介手数料やデューデリジェンス費用、企業概要書の作成費用、さらに経営資源引継ぎに伴う譲渡側の廃業費用が含まれます。これにより、事業承継や統合を行う際の負担を軽減し、スムーズな引継ぎを実現します。
中小企業の現状
中小企業庁のデータによると、2025年には日本の中小企業経営者の約245万人が平均引退年齢の70歳を超える見込みです。そのうち、約半数にあたる127万人が後継者が未定という状況にあるため、今後の事業運営に大きな不安要因が出てきます。この補助金制度は、そんな中小企業の「経営資源引継ぎ」を後押しする重要な施策の一つです。
地域の雇用・技術を守るために
「経営資源引継ぎ補助金」は、特に地域において大きな役割を果たします。補助金を活用することで、事業の持続可能性が高まり、地域の雇用や技術が守られることが期待されています。また、企業が廃業を選択せざるを得ない場合でも、その経営資源を確実に承継できるようサポートします。
応募方法と注意点
補助金の申請は、中小企業庁または専用のWEBサイトから公募要領を確認の上、行ってください。また、申請の流れや必要書類、注意点についても事前にしっかりと把握しておくことが重要です。
事務局の役割
本補助金に関する運営は「経営資源引継ぎ補助金 事務局」が担当し、様々な問い合わせに対応しています。事務局はデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に設置されており、詳細な支援が受けられる体制が整っています。
- - 実施機関: デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
- - 本社所在地: 東京都千代田区丸の内3-2-3
- - 公式サイト: Deloitte
結論
「経営資源引継ぎ補助金」は、新型コロナウイルスの影響で困難な状況下にある中小企業にとって、重要な支援策と言えるでしょう。今後の応募状況や実施結果に注目が集まります。この機会を利用して、持続可能な経営を目指しましょう。