クミコスペシャルコンサート2026 レポート
2026年10月30日、東京オペラシティ コンサートホールで「クミコ スペシャルコンサート2026 〜シャンソンティックな歌たち with Baby Boo〜」が行われました。この特別なイベントは、全国ツアーのファイナル公演として行われ、観客は満員の盛況となりました。
コンサートは、クミコの新作アルバム『シャンソンティックな歌たち Vol.2 〜時代を紡ぎ、物語を歌う〜』の発売を記念しており、名古屋や札幌、神戸を巡ってきたツアーの集大成です。オープニングは「サン・トワ・マミー」を選び、客席後方からの登場でお客様の心を掴みました。歌声とともに歩きながら、場内はすぐに温かな雰囲気に包まれました。
続いて、アルバムからの「イムジン河」を披露。これは、平和を願う強いメッセージが込められた楽曲です。さらに、ファイナル公演にふさわしく、作詞家の湯川れい子さんと東京女声合唱団TLCがスペシャルゲストとして参加。彼女の90歳という年齢に客席からは驚きを持って迎えられ、クミコとの軽妙なトークも魅力の一部となりました。
そして、このコンサートのハイライトの一つである「広い河の岸辺」が、温かいハーモニーの中で歌われ、観客の心を強く打つ目の前でのパフォーマンスとなりました。曲の中には、湯川さんの声も交じり、会場は一体感に包まれました。
第一部の締めくくりには、美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」が捧げられ、観客からの大きな拍手が鳴り響きました。歌は、親から子への無償の愛を歌い上げており、クミコはその歌声に感情を込め、心を込めて伝えました。
続く第二部は、ベイビー・ブーのアカペラが登場。「大きな古時計」で始まり、アルバムの精神性を象徴する「ピエロの真珠」をクミコが披露しました。この楽曲は、アルバム録音時にベイビー・ブーが参加したことによって、ステージでの共演も実現し、深い絆を感じる瞬間となりました。
さらに続く楽曲「今日でお別れ」では、クミコの深い思いが込められ、大先輩を偲ぶ真摯な歌唱が印象的でした。また、他の名曲を続けざまに披露し、観客を魅了。特に、シャンソンを代表する「わが麗しき恋物語」や「人生は美しい」などの名曲が流れるたび、観客は心を寄せ合い聴き入っていました。
エンディングでは、大きな感動を伴いながら、ベイビー・ブーとTLCが再びステージに集結し、中島みゆきの「世情」を力強く歌いやました。これに対し、観客の拍手が鳴り響き、壮大なフィナーレを迎えました。アンコールでは、アルバムの新曲「幽霊」や、エディット・ピアフの「愛の讃歌」などで、シャンソン歌手としての誇りを改めて示しました。
そして、「上を向いて歩こう」でクライマックスを迎え、ベイビー・ブーとの共演があり、観客は手拍子を送りながら、笑顔に包まれた出会いとなりました。このコンサートは、時代を超えて受け継がれる名曲たちを未来へ歌い届けるという強い決意を感じさせる、充実したファイナル公演でした。音楽の中で、自由に感じ、楽しむ瞬間が何度も繰り返され、参加者はそれぞれの心に響く思い出が刻まれたことでしょう。