日本人の出張意識調査
最近、出張に関する国際的な比較調査が実施され、日本人の出張時の意識や行動に関する興味深いデータが明らかになりました。この調査では、世界19カ国のビジネスパーソンを対象に「出張において何を最も重視するか?」という質問が投げかけられました。
日本人の真面目さが浮き彫りに
出張の際に「出張の目的が果たされること」を重視する日本人は43%に達しました。この数値は、国際的な平均値27%に比べて際立って高く、日本人特有の生真面目さが如実に表れています。一方で、出張における身の安全を重視する割合は23%に留まり、世界平均31%よりも低い結果となっています。日本人は出張の目的に強く意識を集中させる傾向にあると言えるでしょう。
日本人が求める研修内容
出張に関連する研修内容に関して、日本人の約60%が「お得な出張手配の方法」を学びたいと答えました。これは世界平均の44%と比較しても顕著に高く、多くの日本人は費用対効果を重視していることが分かります。対照的に、世界では「出張中の安全管理」を学びたいという声が52%を占め、日本人とは異なるアプローチが伺えます。これは、日本国内でビジネストラベルマネジメントがまだ浸透していないことを反映しているのかもしれません。
宿泊における慎重さ
安全面に不安を感じた場合の宿泊場所の変更について調査した結果、日本人の約7割が一度も変更したことがないと回答しました。対して、世界全体では58%が変更経験があることから、日本人が予約時点で慎重に宿泊先を選んでいることが伺えます。
出張後のストレス
「出張で最もストレスを感じるのはいつか」という質問では、日本人の56%が「出張後」と回答しました。これは、出張中や前に比べて圧倒的に高く、特に経費精算の遅れが原因でストレスを感じるケースが多いことが影響しているとされています。
システム導入のニーズ
調査により、59%の日本人が企業の出張予約や経費管理のテクノロジーが遅れていると感じており、また50%は安全管理のシステムも不十分であると認識しています。出張のストレスを軽減するために、経費管理と安全管理を同時に行えるシステムの導入が求められていることが示唆されます。
調査概要
この調査は7,850名を対象に2019年7月から8月にかけて実施されました。
企業情報
本調査は、出張・経費管理クラウドサービスを提供する株式会社コンカーが行ったものです。コンカーは、企業の間接費管理と従業員の働き方改革を支援するためのサービス群を展開しています。詳細は
コンカー公式サイトを訪れてご確認ください。
調査結果から見える日本人特有の出張のスタイルや意識は、今後のビジネスシーンにおける戦略に大きな影響を与えるかもしれません。出張の目的と自身の安全を両立させた新たなマネジメント方法の模索が、ますます重要となるでしょう。