はじめに
いびきはよく見られる現象ではありますが、その影響を真剣に考えたことはありますか?日常生活では軽視されがちなこの問題ですが、年齢の推移や生活習慣の変化によって、トラブルを抱える可能性があることをご存知でしょうか。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会が実施した調査結果をもとに、いびきの実態に迫ります。
調査の目的
調査の目的は、「いびきは本当に年々ひどくなるのか?」というシンプルな疑問に答えることでした。いびきは本人が気づくことが難しく、周囲からの指摘で初めて認識されることもあるため、今一度、実態を可視化し、向き合うきっかけを提供したいと考えました。年齢や体感、要因、相談意識について掘り下げていきます。
調査概要
この調査は、332名の20代から60代の男女を対象に、2026年1月に行われました。対象者に対して、いびきに関するさまざまな質問を行い、その結果を分析しました。調査結果は以下の通りです。
調査結果のハイライト
現在のいびきについて「たまに気になる」と回答した人は47.0%で、これは最も多い結果となりました。このことから、強い自覚を持たないものの、一定の違和感を抱える人が多く存在することがわかります。また、過去と比べて「少しずつひどくなっている」と感じている人が30.7%いる一方で、「年々ひどくなっている」と実感する人はわずか3.0%にとどまりました。
いびきの変化を感じるようになった時期については、約六割の人が30代または40代頃であると答えました。このことから、いびきが気になるようになる時期は、仕事や家庭環境が変わる時期であることが示唆されます。
また、いびきの悪化に関する要因として「ストレスが増えた」と回答した人が20.7%で最多でした。次いで「体重が増えた」と「睡眠時間が短くなった」が続き、生活習慣の変化がいびきの主な原因であることがわかりました。
相談意識についても重要な結果が得られました。「医師や専門家に相談したい」と考える人は45.0%と多く、早めの対策を希望している人が多い一方で、相談することに対して迷いやためらいを感じている人が多いことも浮かび上がりました。
生活習慣といびきの関係
いびきは加齢に伴って悪化するものと考えがちですが、調査からはストレスや生活習慣、体重の増加など、日常生活が大きく影響していることが浮き彫りになりました。特に30代〜40代というライフステージは、仕事の変化や家庭環境の変化が多い時期であり、精神的・肉体的な負担が増すことが多いと考えられます。このため、いびきの悪化を感じる層が多くなる可能性があるのです。
医療的な視点
調査を行ったいびき無呼吸改善協会の代表は、いびきが年齢だけで決定されるわけではなく、生活習慣や精神的なストレスの影響が大きいと指摘しています。また、「たまに気になる」という小さな症状も無視できないサインの可能性があり、早期に対処することで、自身の健康を守ることができることを伝えています。いびきを単なる癖と考えず、自分の健康を見直す貴重な機会と捉えることが重要です。
終わりに
いびきは放置されがちな問題ですが、調査結果からもわかるように、放置することで様々な健康リスクが高まる可能性があります。自分自身や周囲の人々への影響について考える良い機会とし、必要に応じて専門家に相談することが大切です。加齢によるものだけでなく、ライフスタイルの見直しも含め、健康で快適な睡眠を確保するためのアプローチを一緒に考えていきましょう。