就活の現状
2026年6月、株式会社ベネッセ i-キャリアが行った「28卒学生のインターンシップ・就活に関する実態調査」の結果が発表されました。この調査は、現在大学3年生および修士1年生である卒業予定者に焦点を当て、就活の現状やインターンシップへの参加意向について明らかにするものです。
就活開始時期の早期化
調査によると、就活を開始する時期は徐々に早くなっており、特に「大学2年次の冬」に開始すると回答した学生が31.6%に達しました。この数字は、昨年の27卒と比べて5.6ポイントの増加を示しており、全体的な早期化が進行中です。
内々定獲得の希望時期
しかし、内々定や内定を獲得したい時期に関しては、逆に後ろ倒しの傾向が見られます。今年の調査では、「2026年12月までに内々定を得たい」という学生が31.7%で、昨年より7.2ポイント減少しました。一方、2027年3月以降に内々定を望む学生は増加傾向にあります。これは、焦りよりも納得いく選択を重視する姿勢の表れと言えるでしょう。
就活終了時期の状況
就活を終了したい時期については、74.8%の学生が「2027年4月以降に就活を終えたい」と回答し、これは全体の7割以上を占めることが示されています。
インターンシップとオープンカンパニー
インターンシップへの参加意向
調査実施時の6月には、81.5%の学生がすでに1社以上のインターンシップにエントリーしているとの結果が出ました。この結果は27卒と同様に、依然として高い参加意向を示しています。
インターンシップ参加理由
インターンシップに参加したい理由のトップは「本選考への優遇を受けるため」で、58.0%がこれに該当しました。さらに、学生が参加したいプログラムとしては、「会社見学や工場見学」が48.2%を占め、実際の職場環境を体験したいというニーズが高まっていることも確認できました。
将来のキャリアへの意識
キャリア意識の変化
学生たちが低学年時に将来のキャリアについて意識して活動したかを尋ねると、47.2%の学生が「経験あり」と回答し、この割合も昨年より4.9ポイント増加しています。これは、学生が早期からキャリア意識を持ち始めていることを示しており、今後の就職活動に影響を与えると考えられます。
就活への納得感
ベネッセ i-キャリアの川嶋編集長も述べていますが、「内々定獲得を希望する時期の後ろ倒しは、学生が企業を選ぶ際の納得感の重要性を示している」とのことです。これにより、学生は単に内々定を得ることに焦ることなく、「はたらく」ということに対して自分なりの解像度を高め、意思決定を行おうとしている様子が伺えます。
企業側の戦略
企業が学生に対して成功するためには、単に早期に接触するだけでなく、仕事内容や職場の雰囲気、キャリア形成の可能性を具体的に伝えることが求められます。「この企業で働く自分」を具体的にイメージできるような環境を整えることが、今後ますます重要になるでしょう。学生が納得感を持った意思決定を行えるための情報提供が、企業に求められています。
調査概要
- - 調査期間:2026年6月22日~6月28日
- - 調査対象:dodaキャンパス会員の大学3年生、修士1年生(28年卒)
- - 調査方法:Webアンケート
- - 有効回答数:326人
この調査結果は、企業の採用戦略や学生のキャリア形成に関して今後の動向を考える上で非常に重要なデータとなるでしょう。