徳洲会体操クラブが新たな研修を開催
日本の体操界において、徳洲会体操クラブが再び注目を集めています。2024年のパリ五輪を前に、クラブは新たな組織戦略として『コーポレートデザインブック』の導入を発表しました。この取り組みは、企業経営で行われる理論をスポーツの現場に応用する試みで、チーム全体の結束を強化することを目的としています。
企業経営のノウハウをスポーツへ
今回は、12月21日に神奈川県鎌倉市で開催される特別研修において、選手たちは『コーポレートデザインブック』を用いた具体的なプログラムに参加します。この本は、約1000社の企業で導入され、組織のビジョンや理念を整理するための効果的なツールとして知られています。選手たちは日本のトップクラスの体操選手を目指すだけでなく、チームとして持続的に勝ち続ける「文化」を創造することを目指しています。
研修内容の詳細
研修は、徳洲会体操クラブの歴史や未来のビジョンを共有するセッションで始まります。クラブの創設からの歩みを振り返るだけでなく、これからの目標に向かって何を目指すのか、選手たちは共に考え、話し合う機会を持ちます。
さらに、選手たちは「理想の自分は?」というテーマでプレゼンテーションを行い、各自の目標や理想をワークシートに描き出します。このプロセスを通じて、仲間同士の理解を深めチーム力の向上を図るのです。
栄光の十年と未来への挑戦
徳洲会体操クラブは、過去10年間にわたり、数々の困難を乗り越えて成功を収めてきました。2013年に米田監督が就任した当初は、選手たちの意識が低下し、健康管理がされていない状況が続いていました。特に、2016年のリオ五輪では出場選手を一人も輩出できず、その状況は“どん底”とも表現されました。しかし、2015年からアチーブメントの研修を導入し、選手の成長を促進しました。
米田監督は、選手たちに必要なのは技術だけでなく「人間力」だと考え、年に2回の研修を続けてきました。その結果、2024年には選手たちがパリオリンピックでの活躍を期待されるほどの成長を見せています。さらに日本国内の大会でも四連覇を達成し、自信を持って新たな挑戦に向かっています。
当日の詳細と参加選手
12月21日の研修は、徳洲会体操クラブで行われ、岡慎之助選手や杉野正尭選手、監督の米田氏はもちろん、コーチ陣も参加予定です。インタビューの申し込みも受け付けており、メディアの方々にも積極的に参加を呼びかけています。
アチーブメント株式会社の役割
研修を実施するアチーブメント株式会社は、39年の歴史を持つ人材教育コンサルティング企業で、社会人向けの教育ばかりでなく、学校教育や子ども教育など幅広いサポートを行っています。今後も徳洲会体操クラブの成長を支援し、選手一人ひとりの人生を輝かせるための取り組みを続けていくことでしょう。
この取り組みを通じて、体操クラブがさらなる高みを目指す姿に、今後の展開が一層期待されます。