取手市が保育士の処遇改善を目的に新しい補助金制度を開始

取手市による保育士支援制度「とりで手当」

茨城県取手市では、2025年度から民間の保育士等の処遇改善を目指し、「とりで手当」と呼ばれる新しい補助金制度を創設します。この支援策は、令和7年度に新たに採用される保育士を対象とした「新規採用保育士等応援補助金」と、勤続年数に応じて支給される「保育士等勤続功労補助金」の2つの補助金を提供するものです。

申請開始日と対象者

「とりで手当」の申請受付は令和8年1月5日から始まり、民間保育園に勤務する保育士や保育教諭、幼稚園教諭、看護師、調理員など、正規の雇用契約が結ばれている職員が対象となります。申請するためには、1日の所定労働時間が6時間以上で、月に20日以上勤務する必要があります。また、同一の民間保育園等に直接雇用されていることが求められ、役員や役員兼務の施設長は対象外となる点に注意が必要です。

補助金の詳細

「新規採用保育士等応援補助金」

新たに採用された保育士が対象とされるこの補助金は、要件を満たす新規採用者で、令和7年4月1日以降に採用された方々が受けられます。申請時に同じ保育園での勤務が6ヶ月以上2年未満であることが条件で、補助額は20万円とされています。ただし、同一の補助金対象者には、1回限りの支給となることが明記されています。

「保育士等勤続功労補助金」

この補助金は、長年働き続ける保育士の頑張りを評価するためのもので、勤務実績に応じた補助が支給されます。具体的には、2年以上の勤務実績がある場合には10万円が支給され、4年以上で12万円、7年以上で15万円となり、9年以上かつ5の倍数である年には20万円となります。ここでの勤務実績は、同一の設置者が運営する施設での継続的な勤務が基準となります。もし異動があった場合でも、同一法人内の市内施設における勤務は継続されることが考慮されます。