Stackによる新たな機能拡張
株式会社Stackは、Shopifyに特化したモバイルアプリ構築サービス「Appify」の分析機能を大幅に強化することを発表しました。このアップデートにより、AppsFlyerのディープリンク機能が追加され、加えてFirebaseに送信するイベントの拡充が実現しました。この革新はマーチャントにとって、より高度なユーザー行動分析とマーケティング施策の効果的な測定を可能にします。
1. 分析機能強化の動機
近年、オンライン・オフラインを問わず、顧客の体験を向上させることやマーケティング施策を効果的に実施することが小売事業者にとっての重要な課題となっています。特にモバイルアプリは、顧客とのエンゲージメントを向上させ、LTV(顧客生涯価値)を高める重要な接点となります。Stackは「Appify」を多くのマーチャントに導入してきましたが、その分析・マーケティング機能の向上が求められていました。これを受けて、2025年度に向けた「Appify」の販促強化を戦略の柱とし、今回の機能強化に踏み切ったのです。
2. AppsFlyerのディープリンク対応
Google社が2023年夏に「Firebase Dynamic Links(FDL)」の廃止を発表したことで、Appifyを利用しているマーチャントは新たな方法でディープリンクを活用する必要に迫られました。これに対応するため、Stackは業界の先駆者でありますAppsFlyerのディープリンクを採用しました。
この新機能により、以下のような利点があります:
- - ウェブサイトからアプリへの円滑な誘導。
- - メールやQRコード、SNSなどを通じて特定コンテンツに直接誘導。
- - アプリ未インストールのユーザーにも対応可能なディファードディープリンク。
また、分析機能ではチャネルごとのコンバージョン計測やユーザーのアプリ内行動の詳細分析が行えるようになり、マーケティング施策のROI評価も可能になります。更に、AppsFlyerはプライバシー規制に準拠しているため、GDPRやCCPAに対応した安全な計測手法が提供されます。
3. Firebaseイベントの強化
さらに「Appify」では、ユーザー行動を詳細に把握できるようにFirebaseへ送信するイベントを大幅に進化させました。これにより、データに基づいたマーケティング施策の立案やその効果測定がこれまで以上に簡単に行えるようになります。
強化されたイベントには、ログインやサインアップ、アイテム閲覧、カート関連の動作、購入関連のプロセス、さらにはエンゲージメントやクーポン利用、抽選機能に関するデータが含まれています。
4. 今後の展望
Stackでは、今後も「Appify」の分析機能をさらに充実させ、マーチャントのビジネス成長を支援していく方針です。ユーザー行動に基づいたパーソナライズされた体験の提供や、効果的なマーケティング施策を推進するための新機能を順次リリースする予定です。
これにより、マーチャントはより高い競争力を持つことができるでしょう。
Appifyについて
「Appify - モバイルアプリ」は、Shopifyストアのオーナーが簡単に独自のアプリを構築できるSaaSサービスです。2021年の公開以来、多くの小売業者に採用されてきたこのサービスは、ネイティブアプリ体験や多様な販売方式、プッシュ通知、オフライン施策などの特長を持っています。
Stackは、多様な機能拡張を通じて、今後もマーチャントのニーズに応える製品開発を続けていく所存です。