LogStareとソリトン、セキュリティの新たな連携
株式会社LogStareと株式会社ソリトンシステムズが、サイバーセキュリティの強化に向けて技術的な連携を行ったことが発表されました。これにより、ソリトンの多要素認証サービス「Soliton OneGate」から出力されるログを、LogStareが効率的に収集・分析できます。この取り組みは、企業のセキュリティ管理を強化し、安心して運用できる環境の提供を目的としています。
背景とニーズ
増加するサイバー攻撃やリモートワークの普及に伴い、ゼロトラストセキュリティの必要性が高まっています。ゼロトラストモデルでは、全てのものを信頼せず、様々なポイントで認証を行うことで高いセキュリティを実現します。これにより、認証ログも急増しており、迅速なインシデント対応が求められています。
これに対処する手段の一つがSIEM(Security Information and Event Management)です。SIEMは、複数のシステムやデバイスからのログを集約し、脅威の検知やインシデントへの迅速な対応を可能にします。そのため、IT運用における重要性はますます高まっています。
技術連携の内容
今回の協業において、ソリトンのOneGateは、元々リモート環境でのセキュアなアクセスを支援する役割を担っています。取引先や顧客に対して、必要なアクセス権を提供し、そのログを記録します。また、2025年1月のバージョンアップで実装された「ログ転送(Syslog over TLS)」機能により、安全な暗号化通信を通じてLogStareにログを転送できます。
一方、LogStareは統合的なログ管理を実現するためのプラットフォームです。OneGateから送信されたログをリアルタイムで分析し、異常なアクセスや不審な行動を察知します。このアラート通知により、インシデントへの迅速な対応が可能となります。
連携によるメリット
今回の連携は、企業のセキュリティ管理を一元化し、運用負担を軽減することに寄与します。日本国内で開発された国産製品同士の協力は、国内セキュリティのさらなる強化という観点でも重要な試みです。今後も両社は技術連携を深め、企業のセキュリティ運用の最適化を支援していく方針です。
今後の展望
ソリトンは、今後もLogStareとの連携を拡大し、OneGateの機能強化を進めることで、ビジネス環境の変化に柔軟に対応し続ける予定です。これにより、より安全で快適な認証プラットフォームを提供し、お客様のニーズに寄り添ったサービスを展開していきます。
会社情報
株式会社LogStare
2020年に設立されたLogStareは、AIを活用した高精度なログ管理を提供し、様々なIT環境で利用されています。公共機関や民間企業、個人ユーザーに至るまで、多岐にわたる顧客に対してサービスを展開しています。
株式会社ソリトンシステムズ
1979年に設立されたソリトンシステムズは、常に新たな技術トレンドに焦点を当て、数々の「日本初」を実現してきました。セキュリティ分野においても領域を広げ、多様な技術革新を進めています。
両社のパートナーシップを通じて、より安全なデジタル環境が実現されることが期待されます。