株式会社マネーフォワードの金融機関向けサービス部門「Money Forward X」が、自社の『Mikatano』シリーズにおいて、中小企業に特化した資金繰り支援機能を強化します。これまでのサービスに新機能を加えることで、資金繰りにおける課題解決を図ります。
新機能の概要
新たに追加される機能は以下の3つです。
1.
『Mikatano インボイス管理』の請求書カード払い機能
2.
『Mikatano 資金管理』の入出金予定管理機能
3.
同じく資金管理の資金繰り表作成機能
請求書カード払い機能
『Mikatano インボイス管理』では、請求書をクレジットカードで支払うことができる「請求書カード払い」機能が導入されます。この機能を使用すると、従来の銀行振込専用の請求書をカード決済でき、支払い業務が大幅に効率化されます。クレジットカードの引き落としが行われるまで、実際の支払いを繰り越すことができるため、急な資金不足の際も安心です。また、カード決済を利用することでポイントも獲得できる嬉しいメリットがあります。
中小企業においては、これまで紙の手形や小切手を使って支払い時期を調整してきましたが、2026年度末にはそれらの制度が廃止される予定です。新たな決済手段を取り入れることで、資金繰りの改善につながります。
入出金予定管理機能
次に、入出金予定管理機能です。この機能は、登録された請求書データを『Mikatano 資金管理』に自動で連携させ、将来の入出金の予定をカレンダー形式で表示します。特に、融資の返済や税金の支払いなど、重要な商取引に対する準備を手軽に行えるため、経営者にとっては非常に便利なツールとなります。この機能は2024年9月26日より提供が開始される予定で、業務の見通しを立てる際に役立つことでしょう。
資金繰り表作成機能
最後に、資金繰り表を簡単に作成できる機能も追加される予定です。簿記や会計に詳しくない方でも、直感的に操作できるように設計されています。ユーザーは現在の口座残高をもとに入出金予定を入力するだけで、迅速に資金繰り表が作成されます。これにより、短期的な収支を把握しやすくなり、資金不足が予測される場合には事前に資金調達の検討を行えるようになります。
機能強化の背景
今回の機能強化の背景には、コロナ禍からの回復が見え始める中で、中小企業が直面する新たな経営課題が存在します。原材料の価格高騰や人手不足、そして円安といった要因によって、多くの企業が資金繰りの難しさを痛感しています。このような状況を踏まえ、マネーフォワードは中小企業の経営者のパートナーとして資金繰りに特化したサービスの開発を行っています。
今後も地域金融機関と連携し、サービスの機能拡充やユーザー体験の向上に努めることで、中小企業の経営をサポートし続ける方針です。
まとめ
『Mikatano』シリーズは中小企業向けに特化したサービスを提供し、企業の経営に必要不可欠な資金繰りを支援します。2024年に提供予定の新機能は、確実に中小企業の運営改善に寄与することでしょう。