Citelineが開発した新ツール「Cohort SmartBuilder」
2025年11月10日、Citeline(サイトライン)が、臨床試験の計画初期段階において患者リクルートの可否を可視化する画期的なツール「Cohort SmartBuilder」を発表しました。このツールの登場により、臨床開発チームはリクルートメントにおける課題を早期に把握し、より効果的な試験計画を立てることが可能になります。
Cohort SmartBuilderとは?
Cohort SmartBuilderは、74億件以上のトークン化されたリアルワールドデータを基に、患者のリクルート可能性を瞬時に可視化するツールです。具体的には、アメリカ国内の電子カルテ(EMR)、保険請求データ、検査結果、臨床ノートなどが統合されており、これにより臨床試験のプロトコルにおける適格基準が患者リクルートに与える影響をリアルタイムで評価できます。
主な特長
1.
即時フィージビリティ分析
適格基準の変更がリクルート可能な患者数に与える影響を即座に確認できます。
2.
地理的可視化
米国内で対象患者がどの地域に集中しているかを視覚的にマッピングし、リクルート戦略を強化します。
3.
直感的な操作性
ユーザーはフィルター操作で基準を調整し、その結果を瞬時に反映できます。
4.
チーム連携を支援
コホートサマリーをエクスポートでき、部門横断での意思決定や申請資料の作成を円滑に行えます。
5.
迅速な導入
データ準備やライセンス契約が不要のため、すぐにプロトコル設計に活用できる点が大きな魅力です。
患者リクルートメントを支援するリアルワールドデータ
このツールは7400億件以上の関連付けられた匿名化データポイントにアクセスでき、臨床試験の成功に不可欠なコホートを実現するための基盤を提供します。5000万件以上の電子カルテ、5億4500万件以上の保険請求データ、2億6500万件以上の検査結果データが統合されており、この規模は業界でも際立っています。
リクルートメントの不具合は、スケジュールの遅延やコストの増加を引き起こすため、Cohort SmartBuilderの活用がこれらのリスクを軽減し、意思決定の質を高めることが期待されます。
CitelineとSmartSolutionsシリーズ
Cohort SmartBuilderは、CitelineのSmartSolutionsシリーズの一環として提供されています。これにより、Protocol SmartdesignやInvestigator SmartSelectと連携し、AIを駆使したデータ分析が行われ、臨床戦略の最適化が図られます。
Citelineは、ライフサイエンス分野に特化したビジネスインテリジェンスソリューションの提供に力を入れており、治療と患者をつなぐプロセスの加速を目指しています。経験豊富なアナリストやコンサルタントが揃うこのチームは、製薬・バイオメディカル・メドテック分野における動向をリアルタイムで追跡し、幅広い専門知識を提供しています。
お問い合わせ
詳しい情報やデモの依頼は、Citeline公式サイトから行えます。また、課題感の共有などについてもお気軽にお問い合わせください。