省エネルギー推進で顕著な功績を讃える表彰式を開催

東海地区の省エネルギー推進を讃える表彰式

2025年2月6日、名古屋市にある中電ホールで『省エネルギー月間特別講演会』が開催され、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県の5県において省エネルギーに顕著な功績を残した企業や個人に対する表彰式が行われました。このイベントは、経済産業省中部経済産業局、一般社団法人省エネルギーセンター東海支部、中部地方電気使用合理化委員会が主催しています。

表彰式の目的と歴史

省エネルギー活動は、戦後の電力不足という背景を受けて始まりました。電気の合理的な活用を通じて、民生の安定や企業の生産性向上を目指し、長年にわたり様々な取り組みが実施されてきました。特に、この表彰制度は1956年から開始され、省エネルギー月間である毎年2月に行われています。今年の表彰式でも多くの受賞者が登壇し、それぞれの努力や成果が称えられました。

特別講演会の内容

表彰式の後には、東京大学特任教授の有馬純氏が講師を務める特別講演会が行われました。講演では、国際会議であるCOP29における主要国のエネルギー政策や、日本の第7次エネルギー政策の展望と課題について貴重な意見が共有されました。特に、エネルギー問題が今後の社会に与える影響についての指摘は、多くの参加者の関心を集めました。

受賞者の紹介

今年の表彰式には、以下のような受賞者がありました。

- エネルギー管理功績者: 大滝直芳さん（株式会社デンソーファシリティーズ）、小木曽孝司さん（東邦ガス株式会社）
- エネルギー管理優良事業者: トピー工業株式会社豊川製造所
- 省エネ推進功労者: 沖野徹さん（トヨタ自動車株式会社）、田村慎一郎さん（トヨタ自動車株式会社）など

これらの受賞者は、それぞれ独自のアプローチでエネルギー効率の向上に貢献してきた方々です。

事例発表

また、表彰を受けた企業からの事例発表も行われ、トピー工業株式会社豊川製造所は圧縮空気駆動の技術を駆使した取り組みを報告しました。具体的には、ブースターコンプレッサーへの置き換えやリアルタイム監視によるピーク電力削減の成果が紹介されました。さらに、株式会社キッツ伊那工場も圧縮空気漏れの是正やアイドリングストップによる消費電力削減の取り組みを発表し、多くの参加者にとって参考になる内容でした。

開催概要

この「省エネルギー月間特別講演会」は、無料で参加できるイベントとして、広く一般に公開されています。プロフェッショナルや企業の代表が集まり、エネルギーに関する最新情報を共有する貴重な機会として多くの関心を集めています。今後もこのような取り組みが続けられ、より多くの企業や個人が省エネルギーに貢献していくことが期待されます。

詳しい情報や今後のイベントについては、以下の公式サイトをご覧ください。
中部地方電気使用合理化委員会公式サイト