日本広報学会が設立30周年記念事業を開始
日本広報学会は2025年に設立30周年を迎えるにあたり、特別な記念事業を立ち上げることを発表しました。今年、創立30周年に向けての計画は、主に2つの重要なプロジェクトで構成されています。一つは「日本広報学会30年史」の編纂と発行、もう一つは新たに定義された「広報の定義」に関する意識調査の実施です。これらの取り組みは、広報の発展とその役割を再評価する機会として位置づけられています。
30年史の意義
まず、「日本広報学会30年史」の発行についてですが、このプロジェクトは日本における広報活動の30年にわたる歴史を丹念に振り返ることを目的としています。過去の広報研究や活動を記録し、広報が社会に浸透してきた過程や直面してきた課題を明らかにすることが期待されています。
この30年史では、様々な観点から広報関連の活動が網羅される予定であり、具体的には当学会が行ってきた研究活動の進展、地域部会の活性化、多様な事業の啓発活動などが取り上げられます。これにより、全国屈指の広報活動の発展を知る貴重な資料が作成されると同時に、広報の重要性を再認識する機会ともなるでしょう。
意識調査の実施
次に、「広報の定義」に関する意識調査についてです。日本広報学会は2023年6月に新たな広報の定義を発表し、広報が経営機能であるというメッセージを広く発信してきました。この新しい視点を基に、学会は広報関係者や企業における認識の違いを調査し、「広報の現状と課題」に関する意見を求めるアンケートを東京証券取引所に上場する全約4,000社の経営者に対して実施することとなります。
この調査は、広報に対する経営者の意識を明らかにし、広報実務担当者との考え方の違いを浮き彫りにすることを目的としています。さらには、広報の企業経営における役割や可能性を探ることも志しています。調査結果は、シンポジウムを通じて広く発表される予定です。
日本広報学会のプロフィール
日本広報学会は1995年に設立され、広報に関する学術的および実践的な研究を進めるための学術団体です。2024年8月時点で、広報の研究者や実務者など671名が会員として参加しています。このような幅広い研究者ネットワークが結集することで、広報業界の発展に寄与しています。
今後も日本広報学会は、日本国内での広報の進展とその重要性を広く浸透させるために努力を続けていくことでしょう。公式ウェブサイト
日本広報学会では、今後の活動やイベントに関する最新情報が随時更新される予定です。ぜひ注目してみてください。