進化するキリンHDの生成AIコミュニティ
株式会社スキルアップNeXt(以下、スキルアップNeXt)は、キリンホールディングス株式会社(以下、キリンHD)の生成AIの普及を目的とした戦略的なコミュニティ構築を支援しました。今回の施策により、現場主導の自走組織への道筋が開けました。本記事ではこの取り組みを詳細に解説します。
背景:生成AIツール「Buddy AI」と有志の集まり
キリンHDは2025年5月に自社の生成AIツール「Buddy AI」を全社的にリリースする計画を持っています。この実現に向けて、有志による生成AIアンバサダー「Budicle」が設立され、約500名が参加しました。しかし、コミュニティ設立から1カ月足らずで投稿が減少し、熱意を維持する方法を模索していました。事務局が1名しかおらず、運営に必要なリソースや知見が不足していることも大きな課題として浮上しました。
スキルアップNeXtの支援内容
スキルアップNeXtは、この課題を克服するために二段階のアプローチを取りました。まずは、コミュニティの目的を再定義し、常に進化する「動的KPI」の設計を行いました。これにより、評価基準が明確になり、運営における迷いが軽減されました。
さらに、熱心なコアメンバーを中心に活動する「エバンジェリスト制度」を導入しました。これにより、限られたリソースでも、コミュニティ全体をバックアップする構造が整うことになりました。
次に、自走型のコミュニティを実現するために、月次で行う施策の企画と運営を支援しました。これは「生成AI活用」と「エバンジェリズム」を兼ね備えた企画によるもので、知識の習得だけでなく、実践やインプットを通じて周囲への情報拡散も重要視しています。
成果と今後の展望
支援を通じ、コミュニティは開始から3ヶ月で顕著な成果を上げています。まず、過去には一桁台だった月間投稿数が劇的に回復しました。また、投稿に対するリアクションも飛躍的に増加しており、コミュニティの活性化に成功しています。
さらに、「動的KPI」に従い、生成AIの活用率を指標として設定しました。今後は業務の削減時間やAIエージェントの実装数といった指標の進捗も追求し、中長期的な事業貢献を目指す計画です。
そして、25名のエバンジェリストが誕生し、現場発信の活動が定常化していて、自律的な運営体制が確立されつつあります。
この成功を受けて、キリンHDは全社的に生成AIの活用を加速させていく方針です。AIの利用を目的化するのではなく、実際の業務課題の解決に直結させるAIエージェントの実装を進めていきます。
元村様のコメント
キリンHDのデジタルICT戦略部の元村様は、当初のリソース不足の問題に直面した中で、スキルアップNeXtの支援が寄与したと述べています。具体的な施策が提供され、目的が明確になったことで、コミュニティの運営がスムーズに進み始めたとのこと。また、エバンジェリスト制度によって理想の自走型運営の姿が明確に見えたと語っています。
スキルアップNeXtのビジョン
スキルアップNeXtは、企業の経営戦略やDX戦略に沿ったコミュニティ設計と運営を支援するサービスを提供しています。企業の変革を実現し、自走組織を育成するために、トータルでサポートを行っています。今後も、AI/DX事業のみならず、GX(グリーントランスフォーメーション)や次世代技術にも注力し、企業の進化を支え続けていくでしょう。