復興の未来を共創する「万博テーマウィーク」開催決定！

2025年大阪・関西万博における「復興庁万博テーマウィーク」が、5月19日から6日間にわたってEXPOメッセ（WASSE）で展開されることが発表されました。この展示は、世界中から集まる人々が「いのち輝く未来社会」をともに考えることを目的としています。

「未来のコミュニティとモビリティウィーク」

復興庁の展示は、「未来のコミュニティとモビリティウィーク」の一環として行われ、被災地発の復興に焦点を当てています。会場では「震災伝承・災害対応」、「食・水産」、「最新技術」など、4つのテーマを通じた「復興のストーリー」が披露されます。

オープニングセレモニー

初日は、10時からオープニングセレモニーが開催され、復興庁の伊藤忠彦大臣や、フィギュアスケーター荒川静香さんを含む多くの著名な方々が参加予定です。福島県知事、宮城県副知事など、多くの地方行政のリーダーもステージに上がり、復興の意義を共有します。

展示ブースの内容

Welcomeゾーン

初めて会場に足を運ぶ方々を迎え入れる「Welcomeゾーン」では、「つむぎ、つづける。Build Back Better」がテーマとなっています。岩手、宮城、福島の復興の様子や、支援者への感謝を示すパネルが展示され、被災地の小学生が縫い上げた宇宙横断幕も見ることができます。この横断幕は、日本の宇宙飛行士野口聡一さんによって国際宇宙ステーションに掲示されたもので、感謝のメッセージが込められています。

Memory-震災伝承-ゾーン

このゾーンでは、東日本大震災を振り返る映像やデータが展示され、震災の恐ろしさと、その後の復興の様子がリアルに感じ取れます。大型映像による導入シアターでは、実際の映像で震災当時の様子やその後の復興の過程が紹介されます。また、被災者のインタビュー映像も通じ、震災の実態と人々の思いに触れることができます。

Resilience-災害対応-ゾーン

このゾーンでは、3.11の経験を生かした災害対応について、過去から現在、未来へのストーリーが展開されます。
1つ目は、各地でのまちづくりの事例を解説するパネル展示があり、2つ目は防災・減災の取り組みや復興の成果について、地域ごとの特色を生かしたまちづくりが紹介されます。

Kizuna-食・水産-ゾーン

被災地の食文化と水産業の復興を紹介する「Kizunaゾーン」では、試食を交えた展示が行われ、その背景にある人々の情熱を感じ取ることができます。地域の特色を活かした再生の過程を、パネル展示でわかりやすくお伝えし、地元の産品を楽しむこともできます。

Future-最新技術・F-REI -ゾーン

こちらでは、福島国際研究教育機構（F-REI）の研究成果や、被災経験から生まれた新たな技術についての展示が行われます。このゾーンでは、イマーシブな体験を通じて、未来の課題解決に向けた努力を感じることができます。

Connectionゾーン

最後に、震災の記憶を新しい希望へとつなげる「Connectionゾーン」では、訪問者からのメッセージがデジタルアートとして「奇跡の一本松」に投影され、共有されていく仕組みがあります。これにより、震災の教訓と未来に向けた強い思いが次世代へ受け継がれていくことが期待されます。

2025年の万博は、未来の可能性を見つめ直し、復興のメッセージを発信する貴重な機会です。皆さんもぜひ、会場でこの壮大なストーリーを体感してみてはいかがでしょうか。